AndroidはGemini NanoによりAI機能が大幅にパワーアップ、AICoreの対応デバイスは数ヶ月中に拡大する見込み

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Google は、先週満を持してリリースを発表した AI サービス向けの新しい基盤モデル「Gemini」と Android との関係性をブログ投稿を通じて明らかにしました。

Gemini は、複数のデータソースを同時に処理し、より人間らしい思考・推論・言語処理・生成などの AI タスクを高速に実行できる汎用性の高い AI モデルで、用途別に Ultra、Pro、Nano のバリエーションが用意されており、Android で最もお世話になるのが Gemini Nano です。

Gemini Nano はモバイルデバイス向けに最適化された Gemini の軽量版であり、デバイスのプロセッサ上で直接実行され、外部との通信を必要とすることなく様々な AI タスクを実行できる点が大きな特徴となっています。

実際の機能としては、例えば、レコーダーアプリではデバイス上で録音データの文字起こしから要約文を生成したり、WhatsApp では Gboard のキーボードがメッセージへの返信を提案します。これらの AI 機能はネットワーク接続がなくても常にスマホ上で利用できます。スマホでは様々な個人情報やプライベートな情報を扱うため、機密性は重要視されており、その点に配慮して Gemini Nano は設計されています。

Google は Gemini と一緒に Android 用のシステムサービスアプリ「AICore」
を発表しており、Gemini Nano は AICore を通じて Android デバイスに展開されます。

Gemini Nano はまず Pixel 8 Pro に先行導入され、時期は明らかにされていませんが、今後は他のデバイスにも展開される予定です。また、Gemini Nano は Tensor TPU や Snapdragon AI、MediaTek NPU をはじめとしたチップ内蔵の AI プロセッサ上で動作し、Google は今後数ヶ月のうちに他のハードウェア・シリコンパートナーを発表すると予告しており、心配しなくても対応デバイスは順次拡大していく見込みです。
AICore はサードパーティー製アプリにおける AI 機能の基盤としても機能するので、AICore が対応したならそれは Gemini Nano が利用可能になることを意味します。

Source : Android Developers

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