まずこの5項目を確認してください所要時間・約2分
- USBケーブルで接続後、スマホの通知バー 画面上部から下にスワイプにUSB接続に関する通知が表示される
- 通知をタップしてファイル転送またはMTPを選択するとパソコンにスマホがドライブとして認識される
- 充電専用ケーブル・データ通信非対応ではファイル転送できない。データ転送対応のUSBケーブルを使う必要がある
- Windowsパソコンは追加ドライバなしで接続できる場合が多いが、MacはAndroid File Transferアプリが必要な場合がある
- 転送中はケーブルを抜かない。転送完了後は取り外し・安全に取り外す・操作を行ってからケーブルを抜く
ファイル転送モードとは
ファイル転送モードの基本的な仕組み
スマートフォンとパソコンをUSBで接続してデータを移動する機能
ファイル転送モードとは、AndroidスマホとパソコンをUSBケーブルで接続したとき、スマホをファイルの入出力が可能なストレージデバイスとしてパソコンに認識させる接続モードです。MTP・Media Transfer Protocolとも呼ばれます。
- MTPはWindowsやAndroidが標準でサポートするファイル転送プロトコル
- パソコン側ではスマホがポータブルデバイスまたはリムーバブルストレージとして表示される
- エクスプローラー WindowsまたはFinder・Macでスマホ内のフォルダを参照・コピー・移動・削除できる
AndroidのUSB接続モードの種類
| モード名 | 内容 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 充電のみ | 電力供給のみ。データ通信不可 | 充電専用 |
| ファイル転送・MTP | スマホ内のファイルをPCからアクセス・転送できる | 写真・動画・音楽・ドキュメントの転送 |
| PTP・写真転送 | カメラとしてPCに認識される。写真・動画のみアクセス可能 | 写真・動画の取り込み専用 |
| USBテザリング | スマホのモバイル回線をPCでも使える | PCのインターネット接続 |
| MIDI | 音楽機器との接続 | 音楽制作・電子楽器との連携 |
ファイル転送モードが必要な理由
写真や動画などのデータを簡単に共有できる
クラウドサービス・Googleフォトなどを使えばUSBなしでデータを共有できますが、ファイル転送モードを使ったUSB接続ならではのメリットがあります。
- 大容量データの転送に向いている・大量の写真・長時間の動画ファイルをWi-Fiやクラウド経由より速く転送できる場合がある
- インターネット接続が不要・Wi-Fiがない環境でもデータのやりとりができる
- クラウドストレージの容量を消費しない・Googleフォトの容量上限を気にせずデータを転送できる
- 特定のファイル形式も転送できる・クラウドサービスでは対応していないファイル形式もそのまま転送できる
ファイル転送モードでできること
スマホからパソコンへデータを転送する
写真や動画をPCに保存する方法
スマホで撮影した写真・動画をパソコンのローカルに保存したい場合や、バックアップとして保管したい場合に有効です。
- ファイル転送モードで接続する手順は次の章を参照
- Windowsのエクスプローラーを開く
- 「このPC」またはPC・内に表示されているスマホのデバイスをクリックして開く
内部共有ストレージ → DCIM → Cameraフォルダを開くと撮影した写真・動画が表示される- コピーしたいファイルを選択してパソコンの任意のフォルダに貼り付ける
| データの種類 | スマホ内の主な保存場所 |
|---|---|
| 撮影した写真・動画 | 内部共有ストレージ / DCIM / Camera |
| スクリーンショット | 内部共有ストレージ / Pictures / Screenshots |
| ダウンロードしたファイル | 内部共有ストレージ / Download |
| 画面録画 | 内部共有ストレージ / Movies / ScreenRecorder(機種により異なります) |
| 音楽ファイル | 内部共有ストレージ / Music |
パソコンからスマホへファイルをコピーする
音楽やドキュメントをスマホに追加する
パソコンからスマホへのデータ転送も同様の操作で行えます。
- ファイル転送モードで接続後、エクスプローラーでスマホのストレージを開く
- コピーしたいファイルをパソコン側で選択する
- スマホのストレージ内の任意のフォルダに貼り付ける
- 転送完了後、スマホのギャラリーアプリ・音楽アプリなどから転送したファイルを確認する
- 音楽ファイルをスマホに入れる場合は
内部共有ストレージ / Musicフォルダに保存するとアプリが認識しやすい - 着信音にしたい音楽は
内部共有ストレージ / Ringtonesフォルダに保存すると設定アプリの着信音一覧に自動表示される - PDFや資料などのドキュメントは
内部共有ストレージ / Documentsフォルダに保存すると管理しやすい
Androidでファイル転送モードを使う方法
USBケーブルでスマホとパソコンを接続する
接続後にUSB設定メニューを開く
- データ転送対応のUSBケーブルでAndroidスマホとパソコンを接続する
- 接続後、スマホの画面上部の通知バーを下にスワイプして通知一覧を開く
- USBの使用目的・この接続をどのように使いますか? Android システム・USBで充電中などの通知が表示される
- その通知をタップしてUSB設定のメニューを開く
通知が表示されない場合は 設定 → 接続済みのデバイス・または接続→ USB を開くとUSB設定メニューに直接アクセスできる場合があります。
ファイル転送モードを選択する
ファイル転送またはMTPを選ぶ手順
- USB設定メニューが表示されたら選択肢の中からファイル転送・ファイルを転送する・MTPを選択する・機種・バージョンにより表示名が異なります
- 選択後、パソコン側でスマホがドライブとして認識されるまで数秒〜数十秒待つ
- WindowsのエクスプローラーのこのPCにスマホのデバイスが表示されたら接続完了
機種別のUSB設定メニューの表示名の目安:
| 機種 | USB接続設定の表示名(目安) |
|---|---|
| Google Pixel | この接続をどのように使いますか?→ファイルを転送するMTP |
| Samsung Galaxy | USBの使用目的→ファイル転送 / Android Auto |
| Sony Xperia | USBの接続用途を選択→ファイル転送 |
| AQUOS(シャープ) | USB接続の用途→ファイル転送・MTP・機種により異なります |
Macで接続する場合
MacはデフォルトではAndroidのMTPプロトコルをサポートしていません。Macでファイル転送を行うには以下の方法があります。転送モードの概要(Transfer Modeの解説)
- Android File Transferアプリ・Googleが無料で提供をMacにインストールする。
android.com/filetransferからダウンロードできます・※最新情報は公式サイトでご確認ください - macOS 13・Ventura・以降ではAndroid File Transferなしでも接続できるようになった場合があります※バージョン・端末により異なります
- 代替手段として、GoogleドライブやAirDropに相当するワイヤレス転送アプリを使う方法もある
ファイル転送ができない場合の対処方法
USB接続してもスマホがパソコンに認識されない・ファイル転送モードを選べない場合は、以下の手順を順番に試してください。
USB接続設定を確認する
充電モードになっていないか確認する
USB接続直後のデフォルトが充電のみに設定されているスマホでは、手動でファイル転送モードに変更しなければなりません。USB接続で認識されないときの確認ポイント
- スマホの通知バーを下にスワイプしてUSB接続またはUSBで充電中の通知を確認する
- 通知が充電中のままの場合はタップしてUSB設定メニューを開く
- ファイル転送・MTPを選択する
通知が表示されない場合は、設定アプリの検索バーにUSBと入力して設定項目を探してください。
USBケーブルやポートを確認する
別のケーブルやUSBポートを試す
充電専用のUSBケーブルはデータ通信ラインを持たないため、ファイル転送モードにしても接続が認識されません。
- 別のUSBケーブルに交換する・データ転送対応と明記されているケーブルを使う。スマホ付属のケーブルは通常データ転送に対応している
- パソコンの別のUSBポートで試す・ポートの不具合やUSBハブ経由での接続に問題がある場合に効果的
- USBハブをやめてPCに直挿しする・USBハブ経由の場合は給電不足・信号ロスが起きやすい
- スマホを再起動してから再接続する・一時的なシステム不具合で認識されないことがある
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| PCがスマホを認識しない | 充電専用ケーブル使用・ポートの不具合 | 別のケーブルまたは別のUSBポートで試す |
| 充電モードのままで変更できない | 通知からの設定変更が必要 | 通知バーのUSB通知をタップしてMTPを選択 |
| 接続はされるがフォルダが表示されない | ドライバの問題・Windowsの場合 | デバイスマネージャーからMTPドライバを更新する |
| Macで接続できない | Mac標準でMTPが非対応 | Android File Transferをインストールする |
| 転送速度が異常に遅い | USBハブ経由・古いUSB規格のケーブル | PC本体のポートに直接接続・USB 3.0以上のケーブルを使用 |
Windowsでドライバの問題が疑われる場合は、デバイスマネージャー スタートボタン右クリック → デバイスマネージャーを開き、ポータブルデバイスまたは!・エラーマークが付いているデバイスを右クリックしてドライバーの更新を試してください。
実践メモ・ワイヤレスで転送できるFiles by Googleの近距離共有機能
USB接続が面倒・ケーブルが手元にないときは、Files by Google・アプリの近距離共有・Nearby Share・機能を使うとWi-FiやBluetoothでファイルを転送できます。Android同士だけでなく、Windows PCとのワイヤレス転送にも対応しています。
Android→Windows PCへのワイヤレス転送手順・Files by Google
- AndroidにFiles by Googleアプリをインストールする未インストールの場合
- Windows PCにクイック共有・旧・Nearby Share for Windows・アプリをインストールするGoogle公式・無料
- スマホとPCを同じWi-Fiネットワークに接続するかBluetoothをオンにする
- Files by Googleで転送したいファイルを長押しして選択する
- 共有アイコン → 近距離共有をタップ
- 近くのデバイス一覧にWindowsのデバイス名が表示されたらタップして送信する
少量のファイルや急ぎの転送にはこのワイヤレス方法が手軽です。大量の写真・動画の転送はUSBの有線の方が安定していて速いため、用途に合わせて使い分けてください。
ファイル転送モードを利用する際のポイント
対応したUSBケーブルを使用する
ファイル転送にはデータ通信ラインを持つUSBケーブルが必要です。100円ショップなどで販売されている一部の格安ケーブルは充電専用でデータ転送に対応していないものがあります。
- スマホに同梱されている純正ケーブルは通常データ転送対応
- ケーブルの商品説明にデータ転送対応・USB 2.0以上と記載されているものを選ぶ
- USB-Cケーブルを選ぶ際はUSB 3.1・USB 3.2・表記があると転送速度が速い大量データの転送に向いている
- ケーブルの品質が転送速度・安定性に直接影響する
転送中はケーブルを外さない
ファイルの転送中にUSBケーブルを抜くと、転送が途中で中断してファイルが壊れる(破損する)可能性があります。
- 大量のファイルを転送する場合はコピー完了のダイアログが表示されてから抜く
- Windowsの場合はタスクバーのシステムトレイからハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出すを選択してからケーブルを抜く
- スマホ側でも転送完了を確認してからケーブルを抜く
注意・転送中の強制切断は特に動画などの大きなファイルで破損が起きやすいです。転送完了を必ず確認してからケーブルを抜いてください。
まとめ・ファイル転送モードを使ってスマホとパソコンでデータ共有
ファイル転送の基本手順のおさらい
- Step 1・データ転送対応のUSBケーブルでAndroidスマホとパソコンを接続する
- Step 2・スマホの通知バーに表示されるUSB接続の通知をタップする
- Step 3・ファイル転送・MTPを選択する
- Step 4・パソコンのエクスプローラーでスマホのストレージを開いてファイルをコピー・移動する
- Step 5・転送完了後、安全な取り外し操作をしてからケーブルを抜く
- Macの場合・事前にAndroid File Transferをインストールしておく
AndroidとPCのデータ管理を便利にする活用方法
- 写真・動画の定期バックアップ・月に一度USBで接続してPCにローカルバックアップを取る習慣をつけると、クラウド容量を節約しながらデータ消失リスクを低減できる
- 音楽・電子書籍のスマホへの追加・DRMなしの音楽ファイルや自炊の電子書籍などクラウドに入れにくいデータの転送に有効
- ワイヤレス転送との使い分け・少量・緊急の転送はFiles by Googleの近距離共有、大量・安定重視の転送はUSB有線を使い分ける
- スマホのストレージ整理・PCに写真・動画をバックアップした後にスマホから削除することで端末の空き容量を確保できる
よくある質問・FAQ
Q. ファイル転送モード・MTPとPTPの違いは何ですか?
MTP・ファイル転送はスマホ内のすべてのフォルダ・ファイルにPCからアクセスできるモードです。PTP・写真転送はカメラとしてPCに認識されるモードで、写真・動画のみアクセスできます。通常のファイル転送にはMTPを選択してください。PTPはカメラ取り込みソフトとの連携に使われることがあります。
Q. USBで接続したのに通知が表示されません。どうすればいいですか?
まずデータ転送対応のUSBケーブルを使っているか確認してください。充電専用ケーブルでは通知が表示されない場合があります。ケーブルを交換しても通知が出ない場合は、設定 → 接続済みのデバイス → USB・または設定アプリでUSBと検索からUSBの接続モードを直接変更してみてください。それでも解決しない場合はスマホを再起動してから再接続してください。
Q. Windowsでスマホが認識されましたが「アクセスが拒否されました」と表示されます。
スマホの画面ロックが解除されているか確認してください。一部のAndroid端末では、画面がロックされているとUSB経由でのファイルアクセスが制限される場合があります。接続後にスマホの画面をロック解除した状態にしてから再度アクセスを試してみてください。
Q. 転送速度を速くするにはどうすればいいですか?
転送速度を改善するには、USB 3.0以上対応のケーブルを使用する・PCのUSB 3.0ポート・青色のポートが多いに直接接続する・USBハブを経由しないなどの方法が有効です。またスマホ側のストレージが少ない場合も転送速度が落ちることがあるため、ストレージに余裕を持たせてから転送すると改善する場合があります。ファイル転送の方式と選び方
Q. GoogleフォトではなくあえてUSBで転送するメリットはありますか?
はい、複数あります。インターネット接続が不要なため通信量を消費しない点、Googleフォトの15GB無料容量を消費しない点、大量・大容量データを一気に高速転送できる点などが挙げられます。また、クラウドに入れにくいファイル形式・DRMなしの音楽・自炊PDF・特殊なドキュメントなどもそのまま転送できます。クラウドとUSB転送を用途に合わせて使い分けることをおすすめします。
Q. microSDカードのデータもUSBで転送できますか?
microSDカードが挿入されているAndroidスマホをMTPモードで接続すると、内部ストレージとmicroSDカードの両方がパソコンに別々のドライブまたはフォルダとして表示される場合があります・機種によって挙動が異なります。microSDカードのデータを直接PCに取り込みたい場合は、カードリーダーを使ってmicroSDカードをPCに直接接続する方が安定して速い場合があります。ファイル転送プロトコル(FTP)の基礎

