過去 8 年間にわたり Nokia ブランドのスマートフォンを展開してきたフィンランドの HMD Global が 2 月 1 日に携帯電話の独自ブランドへの転換を表明し、公式サイトも刷新しました。Nokia スマホの製品サイトとして知られる nokia.com/phones は削除され、HMD が新たに開設した hmd.com へとリダイレクトされるようになっています。
HMD Global は Nokia との 10 年間に渡る独占的なブランドライセンスを受けて 2017 年より Nokia のブランドを冠した Android スマートフォンやフィーチャーフォンを販売してきましたが、今後リリースする新製品では Nokia のブランドを使用せず、独自のブランドで事業を仕切り直します。これは、HMD 社の CMO を務める Larz Silberbauer 氏が LinkedIn で語ったことでもあります。
HMD による Nokia スマホは主に欧州で販売されており、国内には入ってきていないので日本人にとって今回のニュースはあまり関係ない話にはなりますが、Nokia からの脱却により契約上の制限等も緩和・解除される場合には日本展開もあり得るなどの大きな変化が見られるかもしれません。
両社のライセンス契約はまだ後 2 年も残っているためか、更新後の Web サイトにも今だに Nokia スマホが掲載されていますが、それとは別に公開されたプロモーション用のレンダリング画像で今後の HMD デバイスに適用されるスマホデザインのいくつかのヒントも示されていました。
HMD は今年前半にフラッグシップスマホとなる TA-1585 やタブレット HMD-T21 を発売する予定で、これらの新製品には HMD のロゴと独自のデザインが適用され、2 月末に開催される MWC 2024 で披露される見込みです、その際、今後の事業方針や展望なども語られることでしょう。