Galaxy スマートフォンの「ギャラリー」アプリは有料の “AI 高画質化アプリ” に見られる様々な補正・加工ツールを備えており、隠れた名アプリとも言えます。特に顔や人物の補正・加工には強く、人物ポートレートや自撮り写真を頻繁に撮影している Galaxy ユーザーにおすすめです。本記事では 7 つの便利機能を取り上げ Galaxy ギャラリーの知られざる有能さを紹介します。
なげなわツールで背景透明化
スマホでの写真加工で定番の背景透明化は Galaxy ギャラリーの「なげなわ」ツールで行えます。なげなわツールとは、写真中の被写体をフリーハンドで選択できる編集ツールで、人なら人物の周辺をなぞるだけで人物のみが選択され、簡単に背景を消し去ることができます。
Galaxy ギャラリーでなげなわツールを使用するには、写真のプレビュー画面で下部の鉛筆型アイコンをタップして編集モードに移り、「切り抜き」タブ → 「なげなわ（丸い点線）」 → 「自由形式」を選択した状態で人物の周囲を指でなぞり囲います。大雑把に囲っても自動的に人物にフィットする形で囲ってくれます。その後、「完了」ボタンをタップすると人物のみを切り出してくれます。
長脚加工でスタイル改善
Galaxy ギャラリーには肌の滑らかさ、トーン、お目々パッチリ化などの美人化ツールが「フェイスエフェクト」として実装されています。その中には「長脚加工」もあり、これを使用すると全身のスタイルを改善できます。
長脚加工を利用するには、編集モード右下の 3 ドットアイコンをタップして、メニュー上の「フェイスエフェクト」をタップします。ツールの中から「脚の長さ」を選択し、スライダーを右に動かすと画像が変形し脚部分の割合が増えます。
背景ぼかしで人物ポートレートを印象的に
Galaxy ギャラリーには定番の「背景ぼかし」機能も備わっており、人物の背景をぼかして前景の人物を際立たせることができます。
背景ぼかしツールは長脚加工と同じ「フェイスエフェクト」にありますが、編集モードではなくプレビュー画面の 3 ドットアイコンをタップして、「ポートレートエフェクトを追加」からでも適用することができます。
豊富なフィルターで人物の補正もワンタッチ
フィルターツールのメリットや使い方は次のリンク先で紹介しているので、本記事では軽く流しますが、フィルターには人物補正用も豊富に提供されており、人物ポートレートや自撮り写真の見栄えを調整したり雰囲気を変更することができます。
露出補正ツールは 3 つもある
補正作業で最も頻繁に調整するパラメータの一つが「露出」です。通常、画像編集アプリには「明るさ」や「露出」といった名前の調整ツールが一つしか実装されていませんが、Galaxy ギャラリーには、「ライトバランス」、「明るさ」、「露出」の 3 つのパラメータで調整していくことができます。つまり、明るさをより細かく調整できることになります。
ワンタッチでイラスト化
AI 高画質化アプリで定番の人物をコミックや絵画風のタッチに変えるイラスト化機能はGalaxy ギャラリーにも備わっており、上記のフィルター機能と同じ要領で簡単に加工できます。しかも、Galaxy ギャラリーの場合は写真全体だけでなく被写体のみ・背景のみと適用範囲を限定することもでき、例えば、次の左の写真は全体に「コミック」を適用しましたが、右の写真のように背景にだけ「ペン淡彩画」を適用すると、リアルな人間とファンタジーの世界を融合させた写真表現も可能です。
イラスト化は、編集モード右の 3 ドットメニューを開いて「スタイル」ボタンをタップし、選択肢の中から好きなものを選択します。このとき、スライダー右側の人型アイコンをタップすると、全体・被写体のみ・背景のみと適用範囲をカスタマイズできます。現在、イラスト用エフェクトはコミック、水彩画、ラインアートなど 10 種類が用意されています。
自動補正は構図も最適化
編集の手間を省く為に「自動補正」を利用する方は多いと思いますが、Galaxy ギャラリーの自動補正は画質だけでなく構図も自動で調整してくれます。スマホ写真は広角で撮影されることが多いので、撮影後はリサイズして構図を整える必要が出てきますが、Galaxy ギャラリーを利用すればそれさえも自動でやってくれるので非常に便利です。
以上、7 つの機能を取り上げて Galaxy ギャラリーの有能さを紹介してきましたが、いずれも Galaxy ユーザーであれば無料で利用できるので、有料の画像編集アプリを購入する前に本アプリの機能を確かめておくと、意外と有料アプリは不要だったりして経済的です。
