中国の EV 自動車メーカー Nio は昨年、独自のスマートフォンの開発に着手したことを明らかにしており、最近、その第一弾スマホとみられる「N2301」の情報がベンチマークアプリ Antutu のデータベースに登録され、Snapdragon 8 Gen2 を搭載したハイエンドモデルになることが判明しました。
Nio は 2014 年に設立された中国の新興 EV 車メーカーです。現在は主に中国市場で EV 車を販売していますが、既に一部の欧州国に進出しており、数年以内にはより多くの国で販売を予定しています。同社は、EV 車の開発と製造だけでなく、走行距離を延ばすためのバッテリー技術やドライバー向けソフトウェアの独自開発にも注力しており、設立から短い間で急成長を遂げています。
Antutu の画像によると、型番 N2301 は Android 13 を搭載したスマホで、12GB RAM と 1TB ストレージを搭載していることがわかります。ただ、Snapdragon 8 Gen2 を搭載したスマホにしては少しトータルスコアが低いので、Antutu アプリでのテストは未完成のソフトウェアが使用されたと考えられます。
スマホメーカーではない Nio がスマホを開発する理由は、自社の車両ユーザーにさらなる付加価値を提供し、EV 車ユーザーを囲い込む為です。例えば、今後、スマホは車両のデジタルキーとして使用されることがごく当たり前のことになり、車載インフォテイメントシステムとも連携させてスマホアプリを車内でもシームレスに使用可能にするなど、スマホと EV は切っても切り離せない間柄になると予想されます。こうした将来の需要を見込んで独自スマホを開発しています。Nio はスマホだけでなく、独自のスマートウォッチ開発も計画しています。
Source : cnevpost