設定 → 接続済みのデバイス → 接続の設定 → NFC からオン・オフを切り替えられます。まずこの4項目を確認してください所要時間・約1分
- NFCはスマホを機器・タグに近づけるかざすだけで通信できる。接続設定やペアリングは不要
- AndroidのNFC機能は
設定 → 接続済みのデバイスまたは接続からオン・オフを切り替えられる - スマホ決済・Google ウォレット・おサイフケータイなど・NFCタグ読み取り・デバイス間データ共有などに使える
- NFCの通信距離は約10cm以内。離れた場所からの傍受が難しいため比較的安全な通信方式
NFCとは
NFCの基本的な仕組み
近距離無線通信でデータをやり取りする技術
NFCとは、数センチメートル程度の非常に短い距離で、スマートフォンやICカードなどのデバイス同士が無線でデータをやり取りする通信技術です。ISO/IEC 18092などの国際規格に準拠しており、世界中のスマートフォン・決済端末・交通IC・NFCタグなどで広く採用されています。
- 通信距離・約10cm以内・実用的には数cm程度
- 通信速度・106kbps〜424kbps・決済・タグ読み取りなど少量データのやり取りに十分
- 通信方式・電磁誘導を利用した短距離無線通信。NFCリーダーが発する磁界でNFCタグやICカードが電力を受け取って通信する仕組み・パッシブ通信もある
- Bluetooth・Wi-Fiとは異なり、事前のペアリングや設定なしにかざすだけで通信できる
NFCが利用される主な場面
スマートフォンや電子決済での利用
NFCは日常生活のさまざまな場面で活用されています。
| 利用場面 | 具体例 |
|---|---|
| スマホ決済・電子マネー | Google ウォレット・おサイフケータイ・iD・QUICPay・Suica・PASMO など |
| 交通系IC | Suica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICをスマホに搭載してタッチ乗車 |
| NFCタグの読み取り | ポスター・商品・名刺などに埋め込まれたNFCタグにスマホをかざしてURLやデータを取得 |
| デバイス間の情報共有 | スマホ同士で連絡先・URLなどを共有するNFC Beam・Android Beamなど |
| 周辺機器との接続 | NFCスピーカーやBluetooth機器にかざしてペアリングを簡略化するワンタッチ接続 |
| アクセス制御・本人確認 | 会社のNFC入退室システム・マイナンバーカードの読み取りなど |
NFCでできること
スマホ決済
電子マネーやタッチ決済での支払い
NFCの最も身近な活用がスマホ決済です。AndroidスマホをコンビニやスーパーのNFC対応レジにかざすだけで支払いが完了します。
- Google ウォレット・クレジットカード・デビットカードをスマホに登録してタッチ決済できる。Visa・Mastercard・JCBなど対応カードの情報をアプリに登録して使う
- おサイフケータイ・FeliCa対応機種・SuicaやPASMO・楽天Edy・nanaco・WAONなどのFeliCa電子マネーを搭載できる。日本独自のNFCの一規格・FeliCaを採用している
- iD・QUICPay・クレジットカード情報を登録して使う後払い型のNFCタッチ決済サービス
- 支払い時はスマホを決済端末に近づけるだけ。財布や物理カードを取り出す必要がない
デバイス同士のデータ共有
スマートフォン間で情報を送信する仕組み
AndroidスマホはNFCを使って他のAndroid端末と少量のデータを共有できます。
- Nearby Share・ニアバイシェアとの組み合わせ・Android同士でNFCをトリガーに使い、URLや連絡先・ファイルなどのデータを素早く共有できる
- Bluetooth機器のペアリング簡略化・NFC対応のBluetoothスピーカーやイヤホンにかざすだけで、通常のBluetooth検索・ペアリング操作なしに接続できるワンタッチ接続
- かつてはAndroid Beam機能が使われていたが、Android 10以降では廃止され、現在はNearby Shareがデータ共有の主流となっている
NFCタグの読み取り
店舗やポスターなどの情報取得
NFCタグとは、コインサイズ以下の薄いシールやチップで、情報・URLや連絡先・テキストなどをNFCで書き込めるデバイスです。
- NFCタグの種類・URLの起動・テキスト表示・Wi-Fiの自動接続・アプリの起動など様々なアクションを登録できる
- 読み取り方法・AndroidのNFCをオンにした状態でスマホをタグにかざすと自動でアクションが実行される。専用アプリ不要で使えるケースがほとんど
- NFCタグの活用例・お店のポスターのURLを表示する・名刺に埋め込んで連絡先をすぐに渡す・自宅のNFCタグにかざしてWi-Fiに自動接続するなど
- NFCタグへの書き込みはAndroidアプリ・NFC TagWriterなどを使えばユーザー自身でも行える
AndroidスマホのNFC機能
AndroidでNFCが使える理由
スマートフォンに搭載された通信チップ
AndroidスマホにNFC機能が搭載されている理由は、スマホの基板上にNFC通信チップが内蔵されているためです。このチップがNFCアンテナと連携して、近距離での無線通信を実現しています。
- NFCアンテナはスマホの背面パネル内側に内蔵されていることが多い。スマホをかざす際はアンテナ部分・背面中央付近を対象に近づけると認識しやすい
- 日本国内で販売されているほとんどのAndroidスマホにはNFCが搭載されている。ただし一部の廉価モデル・サブスマホではNFC非搭載の場合がある
- 日本ではNFCの標準規格に加えてFeliCa・FeliCaチップにも対応した機種が多く、SuicaやPASMOなどの交通系ICを搭載できるFeliCaはNFCの規格のひとつ
対応している主な機能
タッチ決済やデバイス接続
| 機能 | 説明 | FeliCa必要 |
|---|---|---|
| Google ウォレット・タッチ決済 | Visa・Mastercardなどのカードをスマホに登録してNFC決済 | 不要・NFC標準規格 |
| Suica・PASMO・スマホ版 | 交通系ICをスマホに搭載して改札タッチ・コンビニ決済 | 必要・FeliCa対応機種のみ |
| おサイフケータイ対応サービス | 楽天Edy・nanaco・WAON・iDなどを搭載 | 必要・FeliCa対応機種のみ |
| NFCタグの読み取り・書き込み | NFCタグにスマホをかざして情報取得・登録 | 不要・NFC標準規格 |
| Bluetoothワンタッチ接続 | 対応機器にかざしてBluetooth接続を簡略化 | 不要・NFC標準規格 |
AndroidでNFCを設定する方法
設定アプリからNFCをオンにする
接続設定やデバイス接続から設定する
設定・歯車アイコンを開く- 接続済みのデバイスまたはデバイス接続・接続をタップする・機種・バージョンにより名称が異なります
- 接続の設定をタップする
- NFCの項目を探してトグルをオンにする
機種別のNFC設定パスの目安
| 機種 | NFC設定パス・目安 |
|---|---|
| Google Pixel | 設定 → 接続済みのデバイス → 接続の設定 → NFC |
| Samsung Galaxy | 設定 → 接続 → NFC とコンタクトレス決済 |
| Sony Xperia | 設定 → デバイス接続 → NFC・と Felica・バージョンにより異なります |
| AQUOS・シャープ | 設定 → 機器接続 → NFC / おサイフケータイ・機種により異なります |
設定アプリの検索バーにNFCと入力すると、機種に関係なく設定項目をすぐに見つけられます。
NFC利用時の基本操作
スマホを対象機器にかざして通信する
- AndroidのNFCをオンにした状態で、NFCを使いたい機器・タグ・決済端末の前に立つ
- スマホの背面中央付近・NFCアンテナ部分を対象に近づける
- 距離の目安は数cm〜10cm以内。スマホを対象の真上に重ねるように近づけると認識しやすい
- スマホが振動するか、画面に通知が表示されれば通信成功
- 決済の場合はスマホ画面を見て完了メッセージを確認する
分厚いスマホケース・金属製のケース・磁気を帯びた素材がNFCアンテナの周辺にあると通信を妨げることがあります。認識しにくい場合はケースを外して試してみてください。
実践メモ・NFCとは何かを踏まえ、NFCタグに「Wi-Fi自動接続」を登録して自宅で活用する
100円程度で購入できるNFCタグシールをスマホで読み取れる形式に設定しておくと、自宅の玄関や机にシールを置いてかざすだけで自宅Wi-Fiに自動接続できるようになります。来客時のWi-Fi共有も手間なくできて非常に便利です。
設定手順
- Google PlayからNFC ToolsなどのNFCタグ書き込みアプリをインストールする
- アプリを起動して書き込み→レコードを追加→Wi-Fi ネットワークを選択する
- 接続したいWi-FiのSSID・パスワード・セキュリティ方式を入力する
- 書き込みをタップしてNFCタグシールにスマホをかざすと情報が書き込まれる
- 書き込み後はNFCをオンにしたAndroidスマホをシールにかざすだけで自動的にWi-Fi接続できるか確認する
NFCタグシールはAmazonや100円ショップでも購入できます・NTAG213・NTAG215規格のものが汎用的。シールは繰り返し書き直しができるものが多く、用途を変えたくなったら上書き書き込みで内容を変更できます。
NFC利用時のメリット
タッチ操作で簡単に通信できる
NFCの最大の魅力はかざすだけで通信が完了するシンプルさです。Bluetoothのようにデバイスを検索・ペアリングする手間や、Wi-Fiのようにパスワードを入力するプロセスが不要で、スマホを近づけた瞬間に通信が始まります。
- レジでの支払いがカードを取り出す必要なくスマホをかざすだけで完了する
- 電車の改札もスマホをかざすだけで通過できるFeliCa対応機種
- NFCタグから情報を読み取るためにアプリの起動・スキャン操作が不要NFCオンの状態でかざすだけ
短距離通信による安全性
NFCは通信距離が約10cm以内と非常に短く、物理的に近くにいないと通信できない仕組みです。この距離の短さが安全性の担保になっています。
- 数メートル以上離れた場所からの傍受が事実上困難
- スキミング・通信傍受による不正取得のリスクは同じ周波数帯の他の通信方式より低い
- 決済の際はスマホの画面ロック解除が必要・または指紋・顔認証なため、スマホを盗まれても本人認証なしには決済できない
- 意図しない場所でNFCが反応しないように使わないときはNFCをオフにしておくとさらに安心
NFCを使う際の注意点
NFC対応端末が必要
- NFC機能は搭載されていないスマホでは利用できない。購入前に機種の仕様を確認する必要がある
- おサイフケータイ・Suica・PASTMOなどFeliCa系サービスを使いたい場合は、NFC搭載かつFeliCa対応の機種が必要・日本国内の主要機種はFeliCa対応が多いが、海外モデルでは非対応のケースがある
- SIMフリー端末・格安スマホはNFC非搭載またはFeliCa非対応の場合があるため、購入時に仕様表のNFC・FeliCa・おサイフケータイ・欄を確認する
- NFC自体の搭載有無は
設定 → 接続済みのデバイス → 接続の設定にNFCの項目があるかで確認できる
通信距離が短い
- NFCの通信距離は約10cm以内と非常に短い。これは安全性の利点でもあるが、スマホを正しい向き・距離でかざさないと通信しないことがある
- 金属製スマホケース・分厚い手帳型ケース・磁気シールドシートはNFCアンテナの電波を遮断することがある
- スマホの背面のどこにNFCアンテナがあるかは機種によって異なる。認識しにくい場合はスマホの位置・角度を変えながら試す
- NFCタグ読み取りや決済端末へのかざし方は勢いよくタッチするよりもゆっくり近づけてかざし続ける方が認識されやすい
まとめ・NFCとは何かを理解して、スマホ機能を便利に使う
NFCの基本ポイント
- NFCとは・約10cm以内の短距離無線通信技術。かざすだけでデータのやり取りができる
- 主な用途・スマホ決済・交通IC・NFCタグ読み取り・デバイス間のデータ共有・Bluetooth機器のワンタッチ接続
- FeliCaとの関係・SuicaやPASMO・おサイフケータイはNFCの一規格・FeliCaを使用。FeliCa対応機種が必要
- 安全性・通信距離が短いため傍受が難しく、決済には本人認証が必要
Androidスマホでの活用方法
- NFC設定のオン・
設定 → 接続済みのデバイス → 接続の設定 → NFC・機種により異なります - スマホ決済を始める・Google ウォレットアプリにクレジットカードを登録してタッチ決済を有効化する
- 交通ICを使う・FeliCa対応機種でSuicaアプリをインストールしてモバイルSuicaを設定する
- NFCタグを活用する・NFC Toolsアプリで自分だけのNFCタグを作成してWi-Fi自動接続・スマホ設定の自動変更などを設定する
- かざすときはスマホの背面中央付近を対象に近づけるとアンテナが反応しやすい
よくある質問・FAQ
Q. 自分のAndroidスマホにNFCが搭載されているか確認する方法はありますか?
設定アプリを開いて検索バーに「NFC」と入力し、NFC関連の設定項目が表示されれば搭載されています。また 設定 → 接続済みのデバイス → 接続の設定 にNFCの項目があるかでも確認できます。項目が表示されない場合は非搭載の可能性が高いです。メーカーの公式サイトで機種のスペック表を確認する方法も確実です。
Q. NFCとおサイフケータイは同じものですか?
おサイフケータイはNFCの規格の一つであるFeliCa・フェリカに対応した日本独自のサービスです。NFCはより広い概念の近距離無線通信規格で、FeliCaはNFCのいくつかある規格のひとつです。つまりおサイフケータイ対応 = FeliCa対応 ⊂ NFC搭載という関係です。NFC搭載でもFeliCa非対応の機種ではSuicaやPASMO・nanaco・WAONなどのおサイフケータイサービスは利用できません。
Q. NFCはオンのままにしておいても問題ありませんか?
基本的には問題ありません。NFCは通信距離が短く、偶然通信が発生するリスクは低いです。バッテリーへの影響もBluetoothやWi-Fiと比べて非常に小さく、常時オンにしていてもほぼ影響はありません。ただし、非接触ICカード・クレジットカード・交通ICを重ねてスマホケースに入れている場合は意図しない読み取りや干渉が起きることがあるため、その場合は使わないときはオフにするか、ICカードとスマホを分けて携帯することをおすすめします。
Q. NFCで決済するとスマホの画面をオフにしていても使えますか?
Androidのロック画面・画面オフの状態での決済の可否はサービスと設定によって異なります。交通系IC・Suica・PASMOなどは画面オフ・電源オフ・バッテリー残量が少しある状態でも改札を通れる設定が可能な機種があります。クレジットカードを使ったGoogle ウォレットのタッチ決済は、基本的にスマホのロック解除・指紋・顔認証・PIN入力が必要です。
Q. NFCタグを自分で作るにはどうすればいいですか?
NFCタグシール・NTAG213やNTAG215などをAmazonや家電量販店・100円ショップで購入し、NFC ToolsなどのAndroidアプリを使って情報を書き込むだけで作れます。Wi-Fiのパスワード・URLの起動・連絡先情報などを書き込んで活用できます。タグへの書き込みは専用アプリを使えば難しい操作は不要で、数分で完成します。
Q. 海外でもAndroidのNFC機能は使えますか?
NFC規格自体は国際規格のため、海外でもNFCタグ読み取りやBluetooth機器へのワンタッチ接続は使えます。ただし、Suica・PASMO・おサイフケータイなどのFeliCaベースの日本のサービスは海外の交通・決済端末では利用できないことがほとんどです。Google ウォレットのVisaタッチ決済はNFC標準規格・Type A/Bを使用するため、海外のNFC対応決済端末でも使える場合があります(カードの海外利用設定・VisaPayWave対応が必要)。

