昨今の AI 技術の目覚ましい発展により今では誰でも簡単に偽物とは気づかれないほど完成度の高い画像を作成できるようになりました。スマートフォン向けには多くの AI 画像生成アプリがアプリストアで配信されているので手軽に利用できますが、アプリをインストールしてみたものの、操作のたびに広告が表示されてウザいと感じたり、結局、期待した機能が備わっていなかったりと、そもそもアプリ選びの段階でつまづくのが現状だと思います。そこでお勧めなのが「Vivid AI」です。Vivid AI はサブスク登録が必須のアプリですが、画像生成タスクにおいてニーズの高い機能を幅広くサポートしているだけでなく、とにかく操作方法がわかりやすいので誰でもすぐに画像生成に没頭できる点で他のアプリよりも優れています。初回 7 日間の無料トライアルも提供されているのでぜひ試してみてください。
Vivid AI は国内でも有名な動画編集アプリ「Power Director」の開発元であるサイバーリンク社が提供する AI 画像生成アプリです。国内でも長年にわたり事業を展開しているサイバーリンクのアプリというだけで安心感がありますし、もちろん日本語完全対応なので操作方法も難なく理解できます。機能面では、テキストからの画像生成、画像からの画像生成、背景の差し替え、イラスト化・アニメキャラクター化など、今現在多く利用されている AI 画像生成機能の殆どに対応しており、十分に満足できる内容となっています。
アプリは無料ユーザーのままでも一部の機能を一定回数だけ使用できますが、透かしの自動付加や生成回数の制限を解除するには年間 4,300 円(83 円 / 週)のプレミアムプランを契約する必要があります。また、プレミアムユーザーであっても一部の機能は使用の都度お金を支払う必要があり、その点はご注意ください。
本記事では Vivid AI の中でも日常の画像生成タスクに役立つ 4 つの機能ヲ紹介します。各セクションに掲載した比較画像の左は元画像、右は AI 画像です。
テキストから画像を生成
プロンプトと呼ばれる指示文に沿った画像が生成されます。画像生成タスクの中で最もニーズの高い機能がテキストからの画像生成でしょうか。しかし、多くの方はイメージをどのように文章化すれば良いのかで躓くと思います。その点、Vivid AI ではプロンプトの作成をサポートするオプションとスタイルが豊富に用意されており、オプションボタンをタップするだけで画像の構図、色、明るさ、雰囲気、出来栄えをアレンジでき、オリジナリティの高い画像を生成させることができます。
画像の作成方法は、アプリのトップ画面から「テキストの画像生成」を選択してテキストエリアに画像のイメージを入力します。ここでは、「犬と散歩している男性」と入力してみました。
次に、オプションタブの中から、例えば、「映画的なアングル」と「映画的な照明」を選択すると、数回のボタンタップでより凝った内容のプロンプトを作成できます。
前の画面に戻り、「スタイル」の中から生成する画像の画風を選択します。ここでは「リアル」を選択しました。最後に画面下の「生成」ボタンをタップすると画像生成が開始されます。
これで犬の散歩という日常にありふれた光景でも絵になる雰囲気の画風にアレンジできました。
AI 着せ替え
人物はそのままに服装と背景を変更できる機能です。例えば上図のような平凡な自撮り写真でも Vivid AI でフォーマルな衣装を着せればビジネスプロフィール用の画像に変換できますし、アプリにはスーツ、ワンピース、レザー、コート、ヒップホップ、水着など、様々な服装パターンが含まれているのでコーディネイトの研究にも役立ちます。けっこう活用の幅が広い機能です。
ただ、AI 着せ替えはプレミアムユーザーであっても画像 1 枚ごとの編集に追加料金が発生します。例えば、最低価格 220 円のパックを購入すると、10 通りのコーディネイトを利用でき、別の画像を着せ替え編集にかけるときには再度 220 円のパックを購入する必要があります。
3>AI シーン
元画像から別の画像を作成できる機能です。画像の構図や人物の姿勢・ポーズなどはそのままに、顔や服装、背景などはテーマに沿ったスタイルに変更されます。
この手の機能は他のアプリにも見られますが、Vivid AI にはカスタムシーンの作成機能があり、オリジナリティの高い画像を作成できます。これは、最初の例で紹介したテキストからの画像生成と似ており、プロンプトに説明文を入力するとそれに沿ったシーンの画像に変換されます。
背景の入れ替え
人物や被写体はそのままに、背景のみを別の風景やスタイルに変更できる機能です。こちらもテキストで指示した背景を使用できるので、ユーザーの好きなように背景をカスタマイズできます。
Vivid AI には他にも、「AI スケッチ」、「AI アニメ」、「AI フォーマル」、「AI スカイ」、「AI アバター」、「AI ビジネス写真」、「AI ルーム」など多くの生成 AI 機能が搭載されており、様々な方法で画像生成を楽しむことができます。
「Vivid AI」(Google Play)