今秋の正式リリースに向けて現在開発が進行している Android 14 のベータ版に、スマホがロック中に電話着信などの通知をフルスクリーン表示させない新しい通知のオプション機能が実装されました。
オプション名は、「Allow fullscreen notification」と、Android 14 がまだベータ版の段階なので日本語化はされていません。これはデフォルト有効の設定なので、明示的に無効にすることが可能になったことになります。
主に通話系のアプリでは、スマホがロック中に着信があると、相手の名前等がフルスクリーンで表示されますが、今回紹介する新しい通知オプションを無効にすると、フルスクリーン表示されなくなります。
電話アプリなどの通知はフルスクリーン表示された方がわかりやすいので、なぜそれを無効にするのかというと、それはプライバシー保護の為です。フルスクリーン表示が有効のとき、他人がスマホの画面を見て誰から掛かってきた電話なのかが簡単に知られてしまいますが、今回の新オプションを利用しフルスクリーン表示を無効にするとそれを防ぐことができます。
フルスクリーン表示を無効にした場合、着信などのお知らせは一般の通知と同じように通知パネルに小さく表示されます。電話機能の利便性は多少損なわれますが、プライバシーを保護したい方はフルスクリーン通知の無効化を検討してみてください。
なお、今回紹介した情報はあくまでも Android 14 Beta 版における実装なので、Android 14 が正式にリリースされたときには表示名や機能に違いがある可能性もあります。
(2023 年 8 月 13 日更新)
この通知オプションは、アプリから USE_FULL_SCREEN_INTENT 権限をユーザーが手動で取り消して全画面通知を送信できないようにするものです。これにより、USE_FULL_SCREEN_INTENT を悪用して全画面広告を表示させるアプリの不便さが少し解消します。