昨年初め、Wear OS にも Android スマホにみられるダイナミックカラーシステムが導入されると伝えられ、それ以降、この話題に関する新着情報はありませんでしたが、その背後で Google はダイナミックカラーの導入に向けてさらに準備を進めていることが 9to5Google で公開された Watch アプリの APK 分解レポートによって判明しました。
同サイトによると、最新の Watch アプリにはダイナミックカラーが正式にリリースされたことを知らせる通知メッセージが仕込まれており、それは、「システムテーマが自動的にウォッチフェイスの色と一致するようになりました。文字盤を変更するか設定でカラーテーマを選択してみてください」という内容でした。
この新機能は Android スマホやタブレットと同じように動作しますが、Wear OS の場合は壁紙ではなくウォッチフェイスに設定した色に基づき他の UI の色も変化する仕組みとなっています。
例えば、ウォッチフェイスの色を赤系にすると、クイック設定ボタンや Google アプリなどのネイティブアプリの UI の色も現在のデフォルトカラーである白から赤系に変化します。
スマートフォンの Watch アプリでカラーパレットを選択すると、それに基づく色の変化が接続されたスマートウォッチの他の部分にも拡張されるということです。
また、今回の分解調査では「グリッドビュー」と呼ばれるアプリドロワーの新しい表示方式に関するコードも発見されました。現行の表示は小さなアプリアイコンとアプリ名をリスト形式で表示し、これは「リストビュー」と呼ばれていますが、、グリッドビューが正式にリリースされるとスマホやタブレットのようなアイコン主体のグリッド表示も可能になると見られています。
これら 2 つの新機能に関するリリース時期は不明ですが、今後の Pixel Feature Drop、もしくは次の Wear OS 5 でリリースされる可能性があります。