AndroidでMatter対応スマートホームデバイスをセットアップする方法とメリットを解説

HOW TO

2022 年末よりスマートホームの新規格「Matter」に対応したスマートホームデバイスが続々と発売されています。広く普及しているほどその種類は多くありませんが、Matter 対応デバイスにはセットアップが容易で管理運用しやすいというメリットがあり、これからのスマートホームには欠かせない技術となっています。今回は Matter 対応スマートプラグ「TP-Link Tapo P110M」を使用して Matter 対応デバイスのセットアップ方法や Matter 対応デバイスを選ぶメリットを説明します。

セットアップが簡単

やはり一番のメリットはセットアップに殆ど手間がかからないことでしょう。Tapo P110M スマートプラグの場合、本体に貼られた QR コードをスマホを使ってスキャンさせるだけでセットアップはほぼ完了します。

Tapo P110M の具体的なセットアップ手順を Android で定番の Google Home アプリを使って説明すると次のような手順になります。

1. Tapo P110M をコンセントに接続して電源を入れます。

2. Google Home アプリのデバイス追加メニューから「Matter 対応デバイス」を選択します。

3. カメラスキャン画面が表示されるので、Tapo P110M の側面に貼られた QR コードを読み取ります。

4. 「同意する」ボタンをタップすれば後のプロセスは自動的に進み、「デバイスの準備完了」と表示されたらその後はデバイスの名前と追加する家・部屋を設定するとセットアップは完了です。

これでセットアップは完了です。単純に QR コードをスキャンして後はボタンをタップしていくだけなので、初心者でも迷わずにセットアップできるはずですし、何もトラブルなく進めば 1 分以内に全ての作業を終えることができます。

メーカーアプリ不要で管理・運用できる

お気づきの方は多いと思いますが、基本的に Google Home で Google 製品以外のスマートホームデバイスを使用するには各デバイスメーカーのアプリも必要になってきます。通常は、Google Home にメーカーアプリのアカウントをリンクさせますが、Matter 対応デバイスならそれは不要。Google Home アプリだけでセットアップから管理・運用まで全て行えます。

今回の Tapo P110M には「Tapo」アプリがメーカーより提供されています。もし Matter 非対応なら先に Tapo アプリにデバイス登録し、その後、Google Home に Tapo アカウントをリンクさせる必要がありますが、Matter への対応によりその手間が省けます。

使用するアプリの数を削減できる点も Matter 対応デバイスを選ぶメリットです。

結局はメーカーアプリが必要になることも

前のセクションで Matter 対応デバイスならメーカーアプリは不要だと説明しましたが、実はそこには落とし穴があります。それは、Google Home が全てのデバイスの機能をサポートしているわけではなく利用できる機能も限定的だということです。

Tapo P110M にはコンセントの ON / OFF の他、タイマーやスケジュール、電力モニタリング機能も備わっており、Google Home はこれらのうちコンセントの ON / OFF 機能しかサポートしていません。特に便利な電力モニタリング機能を使用する場合はメーカー提供の Tapo アプリが必要になり、結局はメーカーアプリも使用することになります。

Matter や Google Home の今後の発展によっては上記のような管理・運用の問題点はある程度解消されると思いますが、Google Home があらゆるスマートホームデバイスの全機能をサポートするとは考えにくいので、今後もメーカーアプリを併用しながら運用していくことになりそうです。

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