Google は 1 月 11 日(米国時間)、多くのスマホユーザーに利用されている Google アシスタントの品質と信頼性を改善し、その利便性を向上させるために機能の大規模な再編を実施すると発表しました。
Google のブログ投稿では、大きく 2 つの変更が発表されました。1 つ目はあまり使われていない機能を削除すること。もう 1 つは音声入力用のマイクアイコンの動作変更です。
音声操作用マイクアイコンの動作を音声検索に専用化
今後、Google アプリのトップページや検索バーに表示されているマイクアイコンの機能がネットの音声検索に限定され、Google アシスタントを実行できなくなります。
なぜこのような仕様に変更するのかというと、Google によれば、「音声アイコンを使用してネット検索を実行することが最も人気の高い使用例」だと説明しています。つまり、Google アシスタントが登場する以前の状態に戻るということです。
削除または影響を受ける機能とその代替機能
これらの機能が削除される理由はあまり使われず人気がないからです。1 月 26 日以降、以下に示す機能を利用しようとした場合には廃止される胸のメッセージが表示されます。
1. Google Play ブックスのオーディオブックを声で再生したり制御すること。スマホ等からオーディオブックをキャストすることは引き続き可能。
2. Google アシスタント対応デバイスでのメディアアラーム、音楽アラーム、ラジオアラームを設定したり実行すること。代替案として同様の動作をするカスタムルーチンを作成したり、通常のアラームを使用することは引き続き可能。
3. クックブックへのアクセスまたは管理、デバイスからデバイスへのレシピの転送、説明付きレシピ動画の再生、ステップバイステップでのレシピ表示を使用すること。代替案として、Google アシスタントを使用してウェブや YouTube でレシピを検索してください。
4. スマートディスプレイ・スピーカーでストップウォッチを管理すること。タイマーやアラームを設定することは引き続き可能。
5. 声でデバイスに電話をかけること。しかし、Google ファミリーグループにメッセージをブロードキャストしたり、自宅のデバイスにブロードキャストすることは引き続き可能。
6. 声で E メールや動画、音声メッセージを送信すること。しかし、電話をかけたり、テキスト メッセージを送信したりすることは引き続き可能。
7. Google カレンダーの予定を声で再リスケすること。新しいイベントをスケジュールすることは引き続き可能。
8. Google アシスタント運転モードを利用して Google マップのアプリランチャーを使用したり、メッセージの読み込みと送信、電話の発信、メディアの制御。これらは Google マップでも同様の音声コントロールを使用できます。
9. ファミリーベルのアナウンスをスケジュールするか、以前にスケジュールされていたアナウンスを聞くように依頼すること。これらは同様の動作を実行するカスタムルーチンを作成すれば代用できます。
10. Calm で瞑想するようにリクエストすること。これは、YouTube などのメディアプロバイダーに瞑想のオプションを依頼することで代用できます。
11. アクティビティの音声コントロールは Fitbit Sense および Versa 3 デバイスでは利用できなくなります。 アクティビティを開始、停止、一時停止、再開するにはデバイスのボタンを使用することに置き換わります。しかし、Pixel Watch では引き続きアクティビティを声で制御できます。
12. 睡眠の概要表示は Google スマートディスプレイでのみ利用可能に。サードパーティのスマートクロックでは非対応になり、これらのデバイスは声でのみ睡眠の詳細を質問できます。
13. Duo を使用していない限り、スピーカーやスマートディスプレイから発信された通話には発信者番号が表示されなくなります。
14. 周囲の「通勤」時間の推定をスマートディスプレイで表示すること。しかし、通勤時間を質問したり声で道順を確認したりすることは引き続き可能です。
15. 個人の旅行日程を声で確認すること。しかし、フライトの予約状況については引き続き質問できます。
16. 連絡先に関する情報を質問すること。連絡先に電話をかけることは引き続き可能。
17. 支払いの送金、予約、ソーシャルメディアへの投稿など、特定のアクションを声で実行すること。これらの操作はアプリを開くようにアシスタントに依頼することも操作の負担が軽減されます。
Source : Google