2023年に追加された50以上ものPixel向け新機能をまとめて紹介

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2023 年の 1 年間で Google が Pixel デバイスに追加した新機能をまとめて紹介します。今年は発表ベースで 50 以上もの新機能が追加されており、もし見逃しがあればこの機会に新機能をチェックしてください。これらは Pixel デバイスの購入者特典であると同時に Pixel ユーザーに対する Google の継続的な製品サポートを保証するものでもあります。本記事を通じて 2023 年の新機能を振り返ると共に、改良への Google の献身的な努力に感謝しましょう。

2023 年春の Pixel Feature Drop(3 月リリース)

1. Pixel Watch シリーズに「転倒検出」機能が追加。事故や急病でユーザーが倒れるなどして PIxel Watch に強い衝撃が加わると自動的に緊急 SOS や緊急事態の共有を実行して救急や事前に登録した連絡先に助けを求めることができます。

2. Pixel 6 と Pixel 6 Pro は Pixel カメラの夜景モードでの撮影が高速化しました。Tensor G1 チップ用の画像処理アルゴリズムの更新により、従来よりも短い時間で同等品質の明るい写真を撮影できます。

3. ヘルスコネクトアプリがプリインストール

4. Nest のスマートスピーカー・ディスプレイでタイマーを簡単に開始できるようになり、タイマーを開始すると Pixel スマホ上のスナップショット(At a Glance)にカウントダウンが表示されるようになりました。タイマーが切れるとスマホに通知が届き、通知をタップするだけでタイマーを停止したり、タイマーを延長することができます。

5. Pixel 7 と Pixel 7 Pro が eSIM デュアル SIM 運用に対応。同時に 2 つの eSIM プロファイルを有効にできます。

6. 全ての Pixel スマホで消しゴムマジックが利用可能に

7. Pixel 4a 以降で「Direct My Call」が利用可能に(国内では利用不可)。Direct My Call はお店や企業窓口に電話したときに耳にする音声ガイダンスを先読みしてスマホ画面にショートカットを表示する機能です。長い自動音声を全て聞くことなく目的の番号にダイヤルできるようになります。

8. 通話スクリーニングに「代わりに待ってて」が追加。電話が保留中であることを Google アシスタントが認識し、相手が保留から復帰しそうになったら Google アシスタントがスマホに通知してくれます。お店やコールセンターへの電話問い合わせの際に便利です。

9. Pixel Watch のサウンドモードにモノラルモード、画面モードにグレースケールモードと色補正モードが追加

10. Pixel Watch では電源が OFF のときに電源ボタンを押すと、デジタル時計を表示させることが可能になり、リューズを押すと赤色の低バッテリーインジケーターと一緒に時間も確認できます。

11. Pixel Watch ではクイック設定パネルのタップによりバッテリーセーバーの有効 / 無効を切り替えることが可能になりました

新機能の詳細は、こちらの記事こちらの記事で確認できます。

2023 年夏の Pixel Feature Drop(6 月リリース)

12. 新しい方法で壁紙を自作できる「絵文字ワークショップ」と「シネマティック壁紙」が導入されました

13. スマホのロック画面に表示される Google Home のデバイスコントロールパネルが新しくなり、パネル上でスマートカメラのプレビュー映像もチェックできるようになりました。

14. レコーダーアプリが Pixel 6 以降で文字起こしを Google ドキュメントにエクスポートしたり、発言者ラベル付きのビデオ クリップを作成したり、録音データ内で特定の発言者を検索できるようになりました。

15. Google アシスタントを経由で「安全確認」のチェックインタイマーを作成し、実行できるようになりました。例えば、「OK, Google ◯◯ 分間安全確認を実行して」と指示するだけでタイマーを作成して実行できます。

16. Pixel 7 Pro のカメラでマクロフォーカス動画を撮影できるようになりました。

17. Pixel カメラに「手の平タイマー」が追加され、カメラに向けて手をかざすだけでタイマー撮影を実行できます。

18. 自動車事故検出時の共有先拡大スマホが自動車事故を検出すると、緊急通報サービスへ自動的に電話を発信し、リアルタイムの位置情報も共有することができますが、共有先に従来の緊急通報サービスだけでなく、緊急連絡先に登録した家族や配偶者を指定することも可能になりました。

19. 「アラートバイブレーション自動調整」の追加。スマホの画面が上を向き、安定した状態のときは振動強度を下げ、振動音が響くことを抑制します。

20. アダプティブ充電に AI が導入され柔軟性が向上。過去の充電習慣や充電セッションに基づき長時間の充電セッションがいつ開始されるかを予測しフル充電までのタイミングを測定します。

21. Google アシスタントに新しく 2 種類の音声モデルが追加され、合計 12 種類の音声モデルから好きなものを選べるようになりました。

22. Pixel Watch が SpO2 の表示に対応。心拍センサーを使用して測定した酸素飽和度(SpO2)の値とその時間的変化を Pixel Watch で確認できます。

23. Pixel Watch で心拍の異常を通知。心拍数が異常に高いまたは低い状態を検出してユーザーに通知します。

24. Spotify 用のウォッチタイルが 3 つ追加。AI DJ タイル、ポッドキャストを再生できるタイル、よく再生する局を表示するタイルが追加されました。

25. Pixel Watch が運動中の Auto Pause に対応しました。

新機能の詳細はこちらの記事こちらの記事で確認できます。

2023 年秋の Pixel Feature Drop(10 月リリース)

26. Pixel カメラの UI が全面リニューアル。写真と動画のモード切り替えに対応し、他のオプションモードはどちらかのモードに含まれるようになりました。

27. Chromebook がスマホのアプリストリーミングに対応。ペアリングした Android スマホのアプリを Chromebook で操作したり、スマホの通知をチェックしたり、PC キーボードを使用してメッセージを作成できます。

28. Pixel Fold に「デュアルスクリーン通訳モード」が追加。Pixel Fold の内側・外側の両方のディスプレイを使用して会話しながらそれぞれの言語をリアルタイム翻訳できます。

29. RAW 画像の表示と編集がより簡単に。Google フォトでは選択したアプリをデフォルトの RAW 編集アプリとして設定することが可能になり、プレビュー画面の「編集」ボタンをタップすると設定した RAW エディタが起動します。

30. バッテリーセーバーモードが新しくなり、動作モードを「標準バッテリーセーバー(旧 バッテリーセーバー)」と「スーパーバッテリーセーバー」から選択できるようになりました。

31. USB 充電時の新しい通知機能。Pixel 6 以降のスマホと Pixel Tablet において、USB で充電しているにもかかわらず全く充電されていないときや充電スピードが遅い場合に警告するようになりました。

32. Pixel Tablet のキッズモード改良。タブレット向けの子供向けモードを提供する「Google キッズスペース」が刷新。ナビゲーションバーが導入され、アプリの検索、アプリの切り替え、ホーム画面への移動が容易になりました。

33. Pixel Tablet の Hub モードでポッドキャストの再生が可能に。Pixel Tablet をスピーカーにドッキングさせた状態の Hub モードで音声コマンドを利用してポッドキャストの再生が可能になりました。

新機能の詳細はこちらの記事で確認できます。

2023 年冬の Pixel Feature Drop(12 月リリース)

34. Pixel 8 Pro に Gemini Nano が導入。スマホ単独での AI 機能が強化され、例えば、レコーダーアプリではネットワーク接続がなくても録音の文字起こしテキストから要約文を生成したり、Gboard アプリではチャットでの会話内容に基づく適切な返信文が提案されます。当初、Gboard の AI 機能は英語キーボードとと WhatsApp でしか利用できませんが、来年以降に対応アプリ・言語は拡大される予定です。

35. Pixel 8 Pro に「動画ブースト」が追加されました。カメラで撮影した動画をクラウド上の AI を利用して露出・色・安定性・粒状感を補正し画質を向上させることができます。

36. Pixel カメラのタイムラプス機能が夜景モードに対応しました。Pixel 8 と Pixel 8 Pro のみが対応しています。

37. Google フォトのポートレートライト機能に「ライトバランス調整」が追加され、人物の顔や身体にできた影を除去できるようになりました。

38. Google フォトの「ボケ補正」が改良され、新たに犬や猫の鮮明化も可能になりました。

39. Pixel Fold に「デュアルスクリーンプレビュー」が追加されました。カメラで写真を撮影する際に内側・外側両方の画面で同時にプレビューできます。

40. Pixel を PC と USB ケーブルで接続すると、スマホカメラを Web カメラとして使用できるようになりました。

41. 「修理モード」が追加されました。スマホを修理やサービスセンターに出して手元にない間でもスマホのデータが勝手に見られないようにします。

42. スマホの通話スクリーニング機能が改良され、画面に表示される AI 駆動の返答候補を選択すれば相手と直接離すことなく電話に応対できます。

43. Pixel Watch が「通話スクリーニング」に対応しました。

44. Pixel Watch に「ウォッチ認証」が追加されました。スマートフォンの画面ロックを身に付けたスマートウォッチで解除することができます。

45. 初代 Pixel Watch に Pixel watch 2 のウォッチフェイスが追加され、おやすみ時間モードや夜間モードの設定を新旧の接続スマホ間で転送できるようになりました。

46. Pixel Tablet にクリア通話が導入され、ビデオ通話時の音声品質を改善できます。

47. Pixel Tablet が空間オーディオに対応し、内蔵スピーカーや Pixel Buds Pro との組み合わせで臨場感のあるサウンドを視聴できるようになりました。

48. 「時計」アプリに天気が統合されました。

49. レコーダーアプリが新たに 28 の言語で文字起こしを利用できるようになりました。

50. 電話アプリの「Direct My Call」と「Hold for Me」が英国でも利用可能になり、フリーダイヤルやプレフィックスのない車内番号でも利用可能になりました。

新機能の詳細はこちらの記事で確認できます。

Pixel 8 シリーズに導入された新しい AI 機能

番外編として、Pixel 8 シリーズの発売と同時にデビューした AI 関連の新機能を紹介します。

消しゴムマジックがより実用的に

消しゴムマジックは写真から不要なオブジェクトを除去、もしくはカモフラージュする Google フォトの機能です。Pixel 8 Pro では消した部分の空きスペースを周辺とブレンドさせて埋めるのではなく、生成 AI によって生成された新規ピクセルで埋めることもでき、その結果、人物や自動車などの大きなオブジェクトも除去できるようになりました。

改良された消しゴムマジックは Pixel 8 Pro の発売時から利用でき、他の生成 AI 機能は 12 月の Pixel Feature Drop を目処に順次追加されることになっています。

カスタム画像生成 AI モデルをビルトイン

Pixel 8 Pro にはオンデバイス基盤モデルの実装の第一歩として専用のカスタム画像生成 AI が組み込まれており、ピンチズーム操作で画質を劣化させることなく画像を拡大できるようになりました。

光学 2 倍品質のカメラズームが可能に

普段からスマホカメラを多用している私が個人的に最も注目しているのが従来の超解像ズーム機能が生成 AI によって改良され、写真撮影で光学 2 倍品質のカメラズームが可能になったことです。

ベストテイク

集合写真に写る人物全員がカメラ目線の素敵な表情となるように複数枚の連続ショットを合成する Google フォトの新機能です。

編集マジック

生成 AI を活用した Google フォトの実験機能とされています。写真の被写体(人・動物・モノ等)をリサイズ・移動したり、背景を別のテンプレートに置き換えることができます。背景透明化アプリのような使い方ができそうです。

音声消しゴムマジック

機械学習モデルを使用し、スマホで撮影した動画から音声部分を個別のレイヤーに分離して気になる音や背景ノイズを除去、もしくは音量レベルを下げることのできる機能です。例えば、風切音や近くを走行する列車の走行音、動物の鳴き声を消し去ることができます。

Zoom Enhance

Zoom Enhance は生成 AI を活用して写真を撮影後でも光学品質で拡大したり、ピントを合わせる位置を変更できる Google フォト機能。発売後のアップデートで追加される予定となっています。

動画撮影時のデュアル露出

AI が直接関わる機能ではありませんが、カメラ関連の新機能なので参考までに掲載します。

デュアル露出とは、異なる 2 つの iSO 値で撮影された画像を合成することで、低照度ノイズを抑えつつより広いダイナミックレンジの動画を撮影できる機能です。ハイエンドのレンズ交換式カメラやシネマカメラで定番のデュアル ISO と似た機能です。

Pixel 8 シリーズの場合、一方は低照度の映像用、もう一方はハイダイナミックレンジの映像用に最適化された ISO 値で撮影されます。これにより、夕方や逆光といった明暗の差が大きい環境において、暗い部分はノイズによる粒状感が軽減され、明るい部分は白飛びが抑制され、結果的に細部まで美しい動画を撮影できます。

Summarize(テキスト要約機能)

Web 記事やレコーダーアプリの文字起こしテキストを要約して短い概要テキストを生成できます。

翻訳して読み上げ

外国語の Web ページを母国語に翻訳して読み上げさせることができます。

会話中のニュアンスを理解する

音声入力中に一時停止ボタンを押すか、「えーっと」と言葉に詰まった場合は入力を一時停止するようになり、入力タスクが途中で切られないようになります。

音声入力の言語を自動切り替え

音声入力アシスタントとレコーダーアプリは言語設定を手動で変更しなくても、スマホが自動的に発話者の言語を検出し、自動で言語を切り替えて音声入力を実行できるようになりました。

Gboard の AI 拡張

Gboard アプリは Google のデータセンターと連携してスペルミスや文法ミスをシングルタップで修正できるようになり、また、オンデバイス LLM モデルによって Gboard のスマート返信機能は会話内容を理解してより質の高い返信文を生成して提案するようになります。

通話スクリーニングの改良

通話スクリーニングとは、ユーザーに代わって Google アシスタントが着信相手に応答する機能です。米国では迷惑電話を自動判別してブロックするスパムフィルター機能も提供されており、この度、AI の改良により、迷惑電話の着信数が平均 50% 低下したとされています。

また、通話相手に流される音声はこれまでいつもの Google アシスタントの声そのままでしたが、今後はより人間的で流暢に発話する音声に置き換えられますし、AI が会話全体の文脈を理解し、スマホの通話画面に返答に適した操作ボタンを提案するようになり、予約確認などの簡単なやり取り程度ならわざわざ電話に出ることなく画面タッチで会話を成立させる機能も導入されます。

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