Google Play ストアで古くから提供されているサイバーリンクの動画編集アプリ「PowerDirector」に実写映像をワンタッチでアニメ化できる「AI アニメ動画化」機能と、被写体の原型を留めたまま背景や雰囲気をアレンジできる「AI シーン」機能が導入されました。どちらも生成 AI を活用したクリエイティブツールの中でもニーズの高いものと思われ、一見の価値はあります。
AI アニメ動画化機能はアプリでスタイルを選択するだけで通常の動画をスタイルテーマに沿った画風のアニメ映像に変換する機能です。一回の処理で変換できる動画の長さは 30 秒。スタイルには、アメコミ、マンガ、イラストなど 6 つの選択肢が用意されています。
※ 動画アニメ化機能は、1 月 9 日にリリースされたバージョン 13.1.0 で対応しました。
手間暇のかかるアニメ制作をアプリが代行するとても魅力的な機能ですが、残念ながら AI アニメ動画化機能はサブスク加入者であっても別途費用が発生します。価格は動画の尺によって異なり、Android 版のプレミアムメンバーの場合、10 秒 350 円、20 秒 650 円、30 秒 980 円となっています。
AI シーンは生成 AI アプリでよく目にする画像から別の画像を生成する機能ですが、原型を留めるタイプの生成ツールなので、被写体や構図を維持したまま画像のテイストを変えたいときに便利です。
実際には画像を選択して、「クリスマス」や「アニメ」、「ベクターアート」などプリセットをタップすれば画像を生成できますし、「カスタム」を選択するとシーンを自作できるので、自由に画像をアレンジできます。
「PowerDirector」(Google Play)