中国のスマホブランド OnePlus は 12 月 5 日、10 年間にわたる研究開発の集大成としてフラッグシップスマホの新モデル「OnePlus 12」を中国で発表しました。会社設立 10 周年と重なって登場した OnePlus 12 は様々な面で他を圧倒するスペックと性能を備えており、今作でも同社が会社設立当初から掲げる製品力第一の理念を顕示する内容に仕上がっています。OnePlus 12 は中国で 12 月 11 日に発売され、現地での販売価格は 4,299 元(約 82,000 円)~と非常にお買い得。
OnePlus 12 を簡単に説明すると、アプリ操作、動画視聴、写真・動画撮影、ゲームなどあらゆる利用シナリオにおいて業界をリードするパフォーマンスを発揮し、野球で例えるとスマホ界の大谷翔平とでも言えましょうか。大袈裟かもしれませんが、このような印象を抱かせる一台となっています。
特に事前のティザー活動で強めにアピールしていたディスプレイとカメラに関しては突出しており、スマホで最も重要なこれらの要素を前作から大幅にアップグレードさせているのが OnePlus 12 の大きな特徴となっています。
OnePlus は 10 年間の経験を経てスマホのデザインも新しくしました。OnePlus 12 では高級腕時計からインスピレーションを受けて考案された「TIME Design」が導入されており、スマホ全体の構造は前作からさほど変化していませんが、カメラユニットや本体フレーム、サイドボタンなど細部は洗練された機能美を醸し出しており、上質さ漂う見た目です。カラバリはロックブラウン、ホワイト、ペールグリーンの 3 色となっています。
Find イメージングチームによって生み出された新世代の「スーパーライト & シャドウイメージングシステム」はソフト・ハード両方をソニーや Hasselblad といった専門企業と共同開発し、OnePlus 12 におけるイメージング能力と性能は大幅に向上しています。
カメラシステムは、50MP メイン、64MP 光学 3 倍ペリスコープ型望遠、マクロ撮影対応の 14mm 超広角カメラで構成されており、動画は最大 8K 24fps / 4K 60fps のフォーマットで撮影できます。
中でもメインカメラには OnePlus とソニーが共同開発した LTY-808 フラッグシップイメージセンサーが使用されており注目を集めています。これは 2 層トランジスタ構造の CMOS イメージセンサーと言うことで受光面積が従来比 25% 拡大しており、低照度ノイズ耐性とダイナミックレンジの性能が向上しています。また、センサーが持つ能力を引き出すために、画像鮮明化、HDR、自然な色を再現する独自アルゴリズムを含む「スーパーライト & シャドウ画像処理エンジン」もソニーと共同開発され、スマホカメラながらも一眼カメラ並みの描写力と明暗部の自然な色を持つ画像を提供します。さらに、OnePlus 12 でも Hasselblad との連携を深め、新たにプロフェッショナルポートレートモード、ナチュラルカラー、プロフェッショナルモードを追加し、手軽に伝説的な Hasselblad カメラの味を再現したポートレート写真を撮影できるようになりました。
OnePlus 12 では現代の写真ニーズに対応すべく望遠カメラも強化されています。カメラは F2.6 の大口径レンズと OV64B 64MP センサーで構成されており、センサーサイズは 1/2 型と従来から受光面積が 76% 拡大。レンズ焦点距離は光学 3 倍となる換算 70mm ですが、さらに 3 倍のロスレスズームをサポートしており、およそ 210mm までは光学品質を維持した状態で拡大することができます。デジタルズームは最大 120 倍まで可能です。
OnePlus 12 は「ProXDR」と称する 6.82 インチ QHD+ AMOLED ディスプレイを搭載。これには業界初となる X1 発光素材が使用されており、マルチチャンネル負荷軽減技術と高精度グレースケールマトリックスアルゴリズムの効果も相まって世界最高のピーク輝度 4,500nits を達成。カメラで撮影された HDR 画像の明暗部を完全に再現できるディスプレイとなっています。なお、通常のグローバル最高輝度は 1,600nits です。
また、より良い画質を提供するために独自の画質調整アルゴリズムも導入。OPPO の第一世代 Display P1 チップと高精度のキャリブレーション機能を導入したことで色再現性が向上し、その結果、OnePlus 12 はスマホで唯一 Display Mate A+ の評価を獲得しました。他にも、スマホで初めて医療グレードの目の保護ソリューションも備えており、高輝度ながらも目に優しいディスプレイとなっています。
性能面では、Snapdragon 8 Gen3 プロセッサ + LPDDR5X RAM + UFS 4.0 ストレージという現行最速の組み合わせを採用した他、ソフトの面では CPU・RAM・ストレージに関する独自の最適化アルゴリズムを導入しており、最高のパフォーマンスを長期間維持できるように改良されました。
特に多くのリソースと高い負荷耐性が求められるゲームに関しては、安定したゲームの実効性とフレームレート・超解像スケーリング・通信・タッチを実現するための独自機能が導入され基礎的なゲーム体験を底上げしています。
パフォーマンスを向上させた一方では冷却性能も改善させており、OnePlus 12 では冷却パーツに航空宇宙グレードのコンポーネントを多く採用し、スマホ内部の構造も変更したことで放熱性能が改善し、より長い時間高負荷状態を維持できるようになったとされています。
ゲームに関してはさらに、AAC Technology と共同開発したバイオニック振動モーター Turbo が組み込まれており、これは、振動量、帯域幅、応答速度、振動バリエーションの点で iPhone を上回る触覚フィードバック体験をもたらすとされています。
OnePlus 12 のバリエーションは、12GB + 256GB モデル、16GB + 512GB モデル、16GB + 1TB モデル、24GB + 1TB モデルの 4 種類。贅沢な 24GB モデルでも価格は 5,799 元(約 125,000 円)と、中国版に関しては全体的に価格が抑えられています。なお、グローバルモデルは 2024 年 1 月に発表される予定です。
OnePlus 12 中国版のスペックは次の通りです。
OS : Android 14 + ColorOS 14(中国版の場合)
サイズ : 164.3 75.8 x 9.15mm、220g
ディスプレイ : 6.82″ 3,168 × 1,440px、120Hz、AMOLED(LPTO)
CPU : Snapdragon 8 Gen3
メモリ : 12GB / 16GB / 24GB LPDDR5X
ストレージ : 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.0
カメラ(メイン) : 50MP LTY-808 1/1.4 型 1.2μm / 2.4μm、F1.6、換算 23mm、OIS
カメラ(望遠) : 64MP OV64B 1/2 型、F2.6 換算 70mm、OIS
カメラ(超広角) : 48MP、F2.2 換算 14mm、3.5cm マクロ対応
カメラ(フロント) : 32MP、F2.4 換算 21mm
バッテリー : 5,400mAh、100W 急速充電、50W ワイヤレス充電
ワイヤレス : Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC
カラバリ : ホワイト、ロックブラウン、ペールグリーン
その他 : ステレオスピーカー、ディスプレイ内蔵型指紋リーダー、多用途 IR リモコン、USB 3.2 Gen1、デュアル Nano SIM(中国版の場合)