Android スマートフォンは初期状態で「Google 自動入力サービス」が有効になっているので、Web サイトやアプリを使用中にアカウントやクレジットカード情報の入力が求められると、Google アカウントに保存済みの情報の中から候補が示され、選択肢をタップするだけで入力が済みます。最近、この Google 自動入力サービスに生体認証機能が導入され、Web やアプリに情報が入力される前に指紋認証などの生体認証による本人確認を要求できる設定が可能になりました。
アカウントやクレジットカード情報の自動入力は、いちいち手入力しなくて済むので便利ではあるものの、例えば、スマホの画面を点けたまま席を外したり、人にスマホを貸した間に個人情報やカード情報を見られる可能性があります。今回の生体認証のサポートはこの問題点を解消し、スマホのセキュリティが向上します。Google 自動入力サービス自体を OFF にして対策していた方は生体認証のサポートに気付けないと思うので、ご自身の Android スマホをチェックしてみてください。
Google 自動入力サービスの設定は、Android の設定メニューを開き、「パスワードとアカウント」 → 「Google」右のギアアイコンをタップ → 画面下の「設定」をタップします。
初期状態では、「支払いカードの入力前に・・・」は ON に、「パスワードの入力前に・・・」は OFF に設定されています。つまり、Google 自動入力サービス自体を有効にしている場合はカード情報の入力時のみ生体認証が要求される設定です。
ただ、一つ問題があります。それは、「パスワードの入力前に生体認証システムで認証する」の設定に関しては、スイッチを ON に切り替えても正常に動作しないっぽいことです。実際にはまだリリースされていない機能なのか動作に不具合が生じているのか、それとも私のテスト方法が悪いのか、理由は定かではありませんが、現状では意図した通りに動作していません。この点はご注意ください。