Xiaomi は 8 月 14 日、折りたたみスマホの世界最薄記録を更新する新モデル「Mix Fold 3」を中国で正式に発表しました。Mix Fold シリーズは中国でしか販売されておらず、今回の新型もおそらく海外展開されることはないでしょう。なお、中国では 8 月 16 日に発売予定です。
Mix Fold 3 は、閉じた状態では 6.56 インチのスマホ、開くと 8.03 インチのタブレットとして使用できる比較的大きな折りたたみスマホです。本体は 45 度 ~ 135 度の間で角度を付けて保持できる仕様なので、PC ライクな操作も可能となっています。
Mix Fold 3 は、高精細な AMOLED ディスプレイや Snapdragon 8 Gen2 プロセッサ、Leica 監修のクアッドカメラシステムを搭載するなど、スペックでもトップクラスの性能を見せつけています。
特に際立っているのがメイン・カバーどちらのディスプレイも 2,600nits のピーク輝度を発揮し、画面が超見やすいこと。また、折りたたみスマホながらも 3 倍や 5 倍の望遠カメラを持ち、光学 7.6 倍(15 ~ 115mm)と広い撮影範囲をカバーする点も魅力的です。残念ながら 8K 動画は 24fps 止まりです。
さぞお高いだろうと思いきや、12GB + 256GB のベースモデルで価格は 8,999 元(約 180,000 円)と Galaxy Z Fold 5 や Pixel Fold と比べてミッドレンジスマホ一台分引いたお値段です(中国向け価格なので安いということも言えますが・・・)。また、カラバリにはメタル仕様のゴールドの他、ガラスパネルと強化繊維複合材料を使用して作成された特別バージョン「Xiaomi Dragon Scale Fiber Edition Moon Shadow」も用意されています。価格はどちらも同じです。
Mix Fold シリーズは世界最薄レベルのスリムな折りたたみスマホとして有名ですが、新作はさらに凄みを増しています。厚みはなんと、展開時 5.26mm、閉じた場合もたった 10.89mm と少し厚めの通常スマホ同程度のサイズ感に抑えています。
この驚異的なスリムさを実現するために Xiaomi は、ヒンジの体積を前作から 17% 削り、内部設計では垂直積載マザーボードを使用。ヒンジ機構は簡素化されているものの、カーボンセラミックスチールの回転機構を採用したことで、メインディスプレイが閉じられた際の押し込みに対する剛性が増しており、耐久性は全体的に向上しています。
OS : Android 13 MIUI 14
寸法(Open) : 161.2 x 143.28 x 5.26mm / 259g
寸法(Close) : 161.2 x 73.5 x 10.96mm / 259g
ディスプレイ(カバー) : 6.56″ 2,520 x 1,080 120Hz AMOLED(LTPO) 2,6000nits
ディスプレイ(メイン) : 8.03″ 1,960 x 2,160 120Hz OLED(LTPO) 2,600nits
CPU : Snapdragon 8 Gen2
メモリ : 12GB / 16GB LPDDR5X
ストレージ : 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.0
背面カメラ : 50MP(IXM800、F1.77、23mm、OIS)、12MP(F2.0、15mm) + 10MP(F2.2、75mm、OIS) + 10MP(F2.92、115mm、OIS)
前面カメラ : 両方とも 20MP カメラ
バッテリー : 4,800mAh、67W USB 充電、50W ワイヤレス充電
通信機能 : Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3(Dual Bluetooth 対応)、NFC
その他 : 対象型ステレオスピーカー、電源ボタン内蔵指紋リーダー、
カラバリ : ムーンシャドウ、スターゴールド