中国のテクノロジー企業 Mobvoi は 5 月 25 日、同社を代表するスマートウォッチ“TicWatch Pro” シリーズの新モデルとなる「TicWatch Pro 5」を発売しました。国内では Amazon や楽天などのネット通販、家電量販店で販売されています。国内での販売価格は 49,999 円。TicWatch のセールスポイントは価格の安さでしたが、今作でその特徴は少し薄れています。しかし、Qualcomm 最新の Snapdragon W5+ Gen1 プロセッサをスマートウォッチで初めて採用するなど他社製品にはない強みを持っており非常に魅力的なスマートウォッチであることは間違いありません。
約 1 年半ぶりのモデルチェンジとなる TicWatch Pro 5 は、伝統の 2 層構造ディスプレイを採用し、豊富なセンサー機能と優れた耐久性を備える Wear OS スマートウォッチです。
特徴としては、TicWatch シリーズで初めて Wear OS 3 を出荷時のシステムに採用しており、Pixel Watch や Galaxy Watch 5 に近い機能を提供する点と冒頭でも紹介した Snapdragon W5+ Gen1 の採用です。
Snapdragon W5+ Gen1 は、スマートウォッチで広く採用された Snapdragon Wear 4100 の次世代版で、CPU や GPU の仕様変更と動作クロックの引き上げ、製造プロセスの微細化による電力効率の向上によって、前作よりもパフォーマンスが飛躍的に向上しています。
具体的には、CPU は A53x4 + M55x1@250MHz に、GPU は A702@1GHz + 2.5D GPU という構成で、RAM は高速な LPDDR4 に対応しました。製造プロセスは 12nm から 4nm へと微細化されており、消費電力が低下しました。
また、TicWatch シリーズとしては初となる回転式リューズを採用しており、画面のスクロール操作がしやすくなっています。
スマートウォッチ本体はステンレス + 7000 シリーズのアルミ素材 + 高耐久ナイロングラスファイバーで構築されており、ケースサイズ 48mm、厚み 12.2mm と大型です。しかし、5 気圧防水だけでなく、MIL-STD 810H に準拠した耐衝撃性能も有しており優れた耐久性を発揮します。さらに、バッテリー容量が 628mAh に増加しており、約 80 時間のバッテリー持ちを実現。30 分でバッテリーの 65% を充電できる急速充電機能も搭載しています。
以降は TicWatch Pro 5 の詳細スペックです。
OS : Wear OS 3
寸法 : 50.1 x 48.0 x 12.2mm / 44.3g
ディスプレイ : 1.43″ 466 x 466 AMOLED + 低電力ディスプレイ
CPU : Snapdragon W5+ Gen1
メモリ : 2GB RAM
ストレージ : 32GB ROM
センサー : 心拍、SpO2、皮膚温度、低遅延オフボディ、気圧、加速度、ジャイロ、コンパス
通信 : Wi-Fi 2.4GHz / 5GHz、Bluetooth 5.2、NFC(Google ウォレット対応)
GNSS : GPS、Glonass、Galileo、BeiDou、QZSS
その他 : マイク、スピーカー、回転リューズ
カラー : ブラック
ストラップ : 24mm 固形シリカゲル(交換可能)
Source : Mobvoi