GoogleストアでSplitit分割払いを利用したときのクレジットカードに関連するトラブルとその対処法

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Google ストアには、Pixel などの商品代金を分割払いで支払うことのできる Splitit と呼ばれるサービスが導入されており、高額なスマートフォンを 12 回の分割払いで購入することができます。ただ、Splitit の仕組みは少し特殊で、それをよく理解しておかないと支払い元に設定したクレジットカードの承認が得られなかったり、毎月の支払い処理が滞ることで残金を一括で請求されたりと、せっかく分割払いにした意味を失うことがあります。そこで今回は、私が実際に体験した Splitit 関連のトラブルを基に Google ストアで商品を分割払いで購入するときの注意点を紹介します。

そもそも Splitit とは、オンラインや実店舗での商品の購入で代金を分割払いにできるサービスで、Google ストアでの分割払いは Splitit を利用しています。Splitit はストアとカード会社の間に立ち、本来なら一括で支払うべき注文を分割払いにしてくれます。

今回紹介する事例は、楽天カードを使用した場合のことであり、別のカード会社の場合は事情が異なることもあるので予めご注意ください。

注文時にはクレジットカードの利用可能額に余裕を持たせておく

Google ストアで分割払いを選択すると、支払い元となるクレジットカードを選択し「購入」ボタンを押しますが、このとき、支払い元に設定したクレジットカードの利用可能額が商品代金以上でないと注文処理が通りません。

例えば、Pixel 7a(62,700 円)を購入する際、クレジットカードの利用可能額は 62,700 円以上でないと注文できないということです。

分割払いでは月々数千円の支払いなので、一般的な分割払いの感覚だと、1 万円程度の余裕があれば注文できそうと思われがちですが、どうやら Splitit の場合は商品全額分の利用可能額が必要となるようです。

なぜかクレジットカードの利用可能額が減っている

利用可能額の制約をクリアし無事注文できてホッとしたのもつかの間、今度は、購入後になぜかクレジットカードの利用可能額が減っていることに気付くかもしれません。

どうやら Splitit では商品代金全額の支払いが完了するまでクレジットカードの利用可能額の中から全額分を先に確保する仕組みのようです。

例えば、Pixel 7a を分割払いにしたとき、購入前のカード利用可能額が 20 万円だったとすると、注文後の利用可能額は 137,300 円に減り、この状態が 1 年間継続します。利用可能額が長期間減った状態となるため、元々の利用可能額が低いクレジットカードを支払い元に設定すると他でも買い物で不便が生じるかもしれません。

利用可能額には余裕があるのに、なぜか月々の請求が拒否される

最も厄介なのがこのセクションで紹介する事例です。

月々の支払いを行っていく中で、時々、利用可能額には余裕があるものの、なぜかクレジットカードに対する当月分の請求がカード会社から拒否されることがあります。Splitit では、一度カード会社への請求が拒否され、7 日後の再請求も拒否された場合、その時点での残金が一括でカード会社に請求されます。利用可能額の制約はクリアしているにも関わらずこのような事態に陥るのは不本意です。

実際私は、2 回目の支払いまでは問題なく完了したものの、3 回目の支払いで請求が拒否され、何も対処しなかったばかりに残金が一括で請求されたことがあります。これでは一括払いと何ら変わりありません。利用可能額が 1 年間ロックされることを考えれば、そもそも一括払いにしておけば良かったとも思います。

どうやら Splitit では、毎月の支払いの請求処理の際に全体の利用可能額が残金分以上あることが確認されないと請求が拒否されてしまうようで、月々の請求を問題なく通すためにはその時点での利用可能額を Splitit での残金分以上にしておく必要があるようです(断言はできませんが・・・)。

例えば、月々の支払い額が 5,000 円、分割の残金が 50,000 円、クレジットカードの利用可能額が 40,000 円だった場合、普通に考えればこの状態でも請求は問題なく通りそうでも利用可能額を 50,000 円以上に上げておかないと Splitit による請求が拒否されることがあります。

もし、Splitit による毎月の請求が拒否されると、その旨がメールで通知されます。通常は 7 日後(本来の請求実行日)に請求が再実行されますが、それまでの間に対処して置かなければなりません。

必要な対応としては、カード会社に入金して利用可能額を増やしておくか、クレジットカードを変更することです。今回の事例で私はクレジットカードに手動で入金することで利用可能額を上げ、Splitit の Web サイト上で請求を手動実行することで問題を解決できました。

まとめ

以上、3 つの事例を上げ、Google ストアで分割払いを利用するときの注意事項を紹介しました。これらの経験から次の教訓が得られます。

1. 分割払いの支払い元にはなるべく利用可能額に余裕のあるクレジットカードを使用する。

2. 最低限残金分が確保できるまでこまめに利用可能額を上げるようにする。

3. Splitit からメールが届いたらしっかりと内容を確認し、もし何らかの対応が必要なら確実にそれを実行する。

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