※ 本記事の内容は 2023 年 11 月 29 日時点の最新情報となります。
多くのスマホユーザーが毎日のように何かのスクリーンショットを撮影していると思います。スクリーンショットは手軽にスマホの情報を記録できますが、その反面、個人情報を盗み取る目的で使用されたり、プライベートな会話が SNS で暴露されたりと悪用されるケースも頻発しています。しかし、Android 14にはプライバシー保護を目的にスクリーンショットが撮影されたことをアプリが認識できる OS 標準の検出機能が導入されており、今後はユーザーによってスクリーンショットの撮影を制限できたり、こっそりスクリーンショットを撮影することも難しくなっていくと思います。
Android 14 に導入されたスクリーンショット検出 API は、ボタンコンボによるスクリーンショットの撮影をアプリが OS を介して検出できるようにする機能です。そして、スクリーンショットの撮影をトリガーに様々なアクションを実行することもできます。
活用例として挙げられているのが、チャットアプリで会話に参加している別のユーザーが会話のスクリーンショットを撮影したことを本人に通知することです。こうした通知機能をシステム標準の仕組みを利用するだけで実装できるようになり、アプリの開発者はスクリーンショットの扱いをより厳格化することができます。
スクリーンショット検出 API にはスクリーンショットの撮影をユーザーが ON / OFF したり、安全性の低い特定のディスプレイではスクリーンショットの撮影を不可とするオプション機能も提供されており、スクリーンショットによる被害を受けやすいビデオ通話アプリの対策も容易になると思われます。
現在、スクリーンショット検出 API を活用したアプリは殆どありませんが、スマホのセキュリティは重要視されているので、今後、急速に展開していくと予想されます。
Source : Google