中国のスマホブランド Honor がカメラとディスプレイにおいてスマートフォンの限界を超えた「Honor Magic6 Pro」を中国で発表しました。実際にはベースモデルの Magic6 も発表されていますが、本記事では Honor の今年を代表する Pro モデルを紹介します。なお、Magic6 シリーズは 1 月 18 日に中国で発売される予定です。価格は 5,999 元(約 122,000 円)~となっています。
Magic6 Pro は Qualcomm 最新の Snapdragon 8 Gen 3 チップや最大 16GB RAM + 1TB ストレージを備えるハイエンドモデルで、Android 14 ベースの新ファームウェア「MagicOS 8.0」をプリインストールして発売されます。
やはり一番注目されるのはスマホの望遠カメラとしては初めて 180MP という高画素イメージセンサーを採用した点でしょうか。カメラが趣味の私も大変気になるところです。
このカメラユニットは光学 2.5 倍、焦点距離 60mm の画角で撮影することができます。センサーサイズは 1/1.49 型と画素数に対してセンサー面はさほど広くありませんが、F2.6 の大口径レンズを使用してセンサー面の狭さをカバーしています。レンズは OIS もサポートしています。
スペックシート上の撮影可能な静止画サイズは 16,384 x 12,288px(192MP)とセンサー画素より高いですが、2 億画素近いサイズで写真を撮影することは可能のようです。180MP センサーのメリットはそのサイズで写真を撮影できること以外に、デジタルズームを使用した際の画質劣化や粗さを改善できる点も挙げられます。Magic6 Pro は最大 100 倍の静止画デジタルズーム、10 倍のビデオズームに対応しており、このズーム範囲なら写真も動画も綺麗な画質を得られそうです。多くのスマホは 50MP で 2 倍の光学品質を謳っており、それよりも画素数の多い 180MP ともなるとさらに広いズーム範囲で光学品質を維持できると思われます。
しかし、記録可能な動画サイズは最大 4K 60fps 止まりとなっており、8K や 4K 120fps での録画には対応していません。それでも Magic-Log と呼ばれる LOG 形式での動画撮影をサポートしているので、動画品質は編集に対して多少強いかもしれません。
もう一つ注目すべき点があります。それはディスプレイの明るさです。なんと、Magic6 Pro のディスプレイは HDR 用の局所的なピーク輝度で 5,000nits というこれまでの最高を上回る明るさをサポートしており、Magic6 Pro で撮影した HDR Vivid 形式の HDR 動画をほぼオリジナル画質で視聴できるかもしれません。
高いのはピーク輝度だけでなくグローバル最高輝度も 1,800nits と他社スマホよりも明るく、屋外での視認性に優れたスマホとなりそうです。
ディスプレイは 6.8 インチ 2,800 x 1,264px の LTPO AMOLED で、1 – 120Hz のアダプティブリフレッシュレートと 4,320Hz の超高周波 PWM 調光をサポートしています。
ディスプレイの上には iPhone 風のアイランド構造があります。ここには 50MP カメラと 3D 深度センサーが組み込まれており、高精度の顔認証を実現しています。
カメラに戻り、Magic6 Pro の背面には、F.14 ~ F2.0 の可変絞りレンズを備えた 50MP メインカメラに加えて、最短 2.5cm まで寄れる F2.0 大口径レンズを持つ 50MP の超広角カメラも組み込まれています。
他にも、バッテリー容量は 5,600mAh で、80W の急速充電だけでなく、66W の高速なワイヤレス充電にも対応。本体には IR ブラスターも備わっており、Wi-Fi 7 や Bluetooth 5.4、人工衛星を経由した音声通話・テキストメッセージ送受信にも対応しています。
本体の重さは 229g(ガラス版) / 225g(レザー版)となかなかヘヴィーですが、スマホの横幅は 75.8mm と比較的スリムで実際には持ちやすいかもしれません。高さは 162.5mm、厚みは 8.9mm です。
Source : Honor