Lenovo が CES 2024 の開催に合わせてノート PC から液晶部分を取り外すと 14 インチ画面の Android タブレットになるとてもユニークな設計の Windows 11 と Android 13 のハイブリッドデバイス「ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid」を発表しました。
2 つの OS を実行するハイブリッド機というと、デュアルブート方式を採用した商品か、ASUS Transformer のようなタブレットかノート PC のどちらか一方しか使用できない商品が殆どですが、ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid ではキーボードを含むハイブリッドステーション側に Windows 用のハードウェアが、タブレット側には Android 用のハードウェアが組み込まれており、タブレットの接続状態に関わらず両方のシステムは独立して動作し、単独で使用することも併用することもシステム同士を連携させることもできます。この設計のメリットは一つの商品を購入するだけで状況や目的に応じて 4 ~ 5 パターンの中から最適な作業の方法を選べることで、その具体例を次に示します。
タブレットをハイブリッドステーションにドッキングさせる基本操作モードでは、Windows 11 ノートパソコンまたは Android 13 ノートパソコンとして機能し、キーボード上の切り替えボタンを押すだけで画面上のシステムを切り替えることができます。それだけでなく、Windows の画面上に「低遅延ピクチャーインピクチャーモード」を利用して Android アプリを表示させれば、Windows で仕事をしながら Android アプリを介してメッセージや SNS をチェックすることができます。
タブレットを分離すれば 14 インチの大画面タブレットとなるだけでなく、別売のスタイラスペンを使用すれば大きなキャンバスに手書きで文字やイラストなどを描くこともできます。
タブレットを分離した状態でもハイブリッドステーション上の Windows は動作を継続し、そのまま HDMI ケーブルで外部モニターに接続すればデスクトップ PC として Windows 環境を操作でき、その傍らに取り外した 14 インチタブレットを並べれば PC とタブレットの何方も大きな画面で操作することができます。
タブレットのスペックは、14 インチ 2.8K 解像度の OLED ディスプレイ、Snapdragon 8+ Gen1、12GB RAM + 256GB ストレージ、38Wh バッテリー、USB-C ポートを搭載し、独立した Wi-Fi とBluetooth も使用できます。ハイブリッドステーションにドッキングするとステーション側のバッテリーを使ってタブレット側のバッテリーが充電される仕組みです。
Windows PC として見ればミッドレンジクラスの Windows 11 ノート PC で、これには Core 7 Ultra プロセッサ、ArcGPU、32GB RAM、1TB の Gen 4 ストレージ、73Wh バッテリー、各種外部接続端子が含まれています。
ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid の価格は公表されていませんが、ThinkBook Plus Gen 5 シリーズは $1,999(約 287,000 円)~ の価格なので、そこそこ高額な商品となりそうです。米国では 2024 年 Q2 以降に発売されます。
Source : Lenovo