Pixel デバイスで写真を JPEG + RAW モードで撮影したときの Google フォトでの RAW データの扱いが変更されたので、最新の RAW データの確認や編集方法を紹介します。
RAW とは、カメラのイメージセンサーが捉えた光の情報を全て記録した画像フォーマットです。Pixel の場合は .dmg 形式のファイルとして記録されます。普段私達が接する JPEG はこの RAW を元にカメラ内部の画像処理を経て不要な情報を取り除きファイルサイズを小さくしたものを指します。RAW は JPEG とは異なり、画像処理されていないオリジナルデータなので、撮影後でも画質劣化なく色や明るさを調整することができます。しかし、全ての情報を含む分、ファイルサイズは膨大なものになります。
Pixel で RAW 撮影を有効化する方法
デフォルトの状態で RAW モードは無効なので、まずは Pixel カメラの設定を変更して RAW での記録を有効にします。
Pixel カメラを開き、設定アイコンをタップするかファインダー上を上にスワイプして設定一覧を開き、「その他の設定」をタップ。次に、「写真の詳細設定」に進み、「JPEG + RAW コントロール」を ON にします。
設定一覧に戻り、RAW / JPEG」の「RAW」ボタンをタップして、JPEG と RAW の両方を記録する設定にします。
この設定で一度の撮影で JPEG 画像と RAW データの両方が記録されるので、あとはいつも通り写真を撮影します。
Google フォトで RAW を見る方法
以前まで JPEG は「カメラ」フォルダ、RAW データは「RAW」フォルダに分けて保存されており、Google フォトで RAW を確認するには RAW フォルダを開く必要がありましたが、最新の仕様では JPEG も RAW も同じフォルダに保存され、Google フォト上も同じ場所でプレビューできます。
RAW を含む写真を Google フォトで開くと、下部に 2 つのサムネイルが表示されます。左は通常の JPEG で、右が RAW です。RAW データには画面上部に「RAW」と表示されるのでそれが目印です。
RAW を編集する
RAW データを編集したり JPEG に現像する場合は、Google フォトのプレビュー上で RAW サムネイルを選択した状態で、下部の編集ボタンをタップすると、RAW 編集に対応したアプリの一覧が表示されるので、お気に入りの編集アプリを選択します。
リストの「Google フォト」を選択しても一旦 JPEG に現像されて編集モードに切り替わるので、Google フォトでは RAW を直接編集することはできません。Lightroom や Snapseed などの対応アプリを別途インストールして編集してください。
RAW 編集アプリはデフォルト設定も可能です。未設定の場合はアプリ一覧の上に表示される「選択したアプリをデフォルト」を ON にしてからアプリを選択すると、次回以降は編集ボタンをタップするだけでお気に入りの編集アプリを起動できます。
デフォルトアプリの設定は Google フォト設定の「アプリとデバイス」 → 「RAW エディタ」でいつでも変更できます。