本記事では、Pixel Watch シリーズのバッテリー持ちを大幅に改善する為に変更すべきスマートウォッチ設定を紹介します。下に記載した変更すべき項目は Wear OS に組み込まれた標準機能ばかりなので、多くの項目は Pixel Watch 以外の Wear OS スマートウォッチにも当てはまると思います。
Google が製品ページなどで公言している Pixel Watch のバッテリー持ちは 24 時間で、これは何の節電対策を施すことなく使った場合の現実激な値であり、私の Pixel Watch 2 レビューでも公称通りの時間使用できたことを確認しています。これなら一日決まった時刻に決まった時間だけ充電すればバッテリー切れなく使用できるので、敢えて節電対策する必要はないかもしれませんが、今回紹介する節電対策を実践すると、場合によっては駆動時間が 2 倍程度延長するので、バッテリー持ちに不満を感じている場合は試してみてください。
それでは本題です。効果の高い順に節電対策となる設定内容を紹介します。Pixel Watch 本体の設定メニューを起点にして変更すべき項目を紹介します。括弧内の数字は 5 段階評価で効果の度合いを示しています。
1. 「画面」 → 「常に画面を ON」を無効化(効果 : 5)
2. 「ジェスチャー」 → 「傾けて画面を ON」を無効化(効果 : 4 〜 5)
3. 「ジェスチャー」 → 「リューズを回転させて復帰」を無効化(効果 : 3 〜 4)
4. 「画面」 → 「画面消灯」を最短の 10 秒に変更(効果 : 1 〜 2)
5. 「バイブレーション」 → 「リューズの使用」を無効化(効果 : 1 〜 2)
実際に、これらの設定変更を実施しその前後のバッテリー消費量を確認してみると、変更前は 24 時間経過後に 25% 前後だったバッテリー残量が設定変更後は 60% にまで増えました。数値的には 2 倍以上の効果です。当然、バッテリーの消費量はスマートウォッチの使用状況によって変動し、どのユーザーも 2 倍以上改善するとは考えられませんが、絶大な効果を期待できるのはほぼ間違いありません。
スマートウォッチの操作において電力消費の大半を占めるのがディスプレイなので、その動作に直接関係する 1 〜 3 の設定は特に大きな節電効果をもたらします。しかし、これらの設定変更はスマートウォッチの操作性を損なう要因にもなるので、バッテリー持ちと操作性のどちらを優先させるのかをご自身で判断して実践するようにしてください。