Android 14で対応したUltra HDRとは? サンプル写真を使ってJPEG写真との違いを解説

HOW TO

Android 14 には様々な新機能が追加されましたが、その中でも個人的にイチオシの機能が新しい画像フォーマット「Ultra HDR」への対応です。Ultra HDR で撮影された写真は通常の JPEG 写真よりも一段と鮮やかに見えるので、きっと写真鑑賞が楽しくなると思います。

何はともあれ、まずは Ultra HDR 対応スマホと非対応スマホで同じ Ultra HDR 写真を表示した比較写真をご覧ください。被写体はイルミネーションです。左は非対応スマホ(Galaxy S22)、右は対応スマホ(Pixel 8)。

対応スマホで Ultra HDR 写真を表示した場合には照明の一つひとつが輝いて見え、全体的に色に深みもあり通常よりも鮮やかに見えます。その差は次の写真で一目瞭然。大袈裟かもしれませんが、Ultra HDR 写真を見ると現地でイルミネーションを眺めている感覚にもなり、その場の雰囲気も再現できるのが Ultra HDR の魅力だと思います。

Ultra HDR は基本的に通常の JPEG と同じ画像フォーマットですが、HDR 用の輝度・色情報を含んでおり、Ultra HDR 対応スマホで表示すると追加情報が再現され、特にハイライト部分の色がより鮮やかに見えるようになります。

ヒストグラムを使って通常の JPEG 写真と Ultra HDR 写真の画質の違いを説明すると、通常の JPEG は「SDR」ラベルの範囲の輝度・色情報しか含んでいませんが、Ultra HDR には「HDR」ラベルの範囲の情報も含まれており、そこで Ultra HDR 対応スマホで写真を表示すると通常はカットされる HDR 部分の色も表示され、その結果、Ultra HDR 写真の方が鮮やかに見えます。

Ultra HDR 写真の撮影や表示には Android 14 以降を搭載した対応デバイスが必要です。Pixel 8 は Ultra HDR の撮影と表示に対応しており、Pixel カメラで撮影した写真を PIxel 8 で表示するとサンプル写真のような見え方で鑑賞できます。

撮影は、Pixel カメラの設定メニューを開き、「詳細設定」 → 「ウルトラ HDR」を ON に切り替え、あとはいつも通りの方法で撮影を行います。表示する際は Google フォトや Files、Chrome などの対応アプリが必要です。

Ultra HDR 写真は JPEG との互換性を持つ画像フォーマットなので、画像ファイルは JPEG として記録されますが、Google フォトでメタデータを確認すると「Ultra HDR」ラベルが付くのでそれが目印です。

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